鹿波(穴水町)の寺社ー穴鵜組坊守会ー、龍灯の宮

9月26日(日)。
坊守会のため鹿波(かなみ)の妙覚寺さんで過ごした。

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ボラ待ちやぐら
昔々、未舗装の道路がかなりあった頃、金沢出張へは何人かの教員が誘い合い、一台の車で乗り合わせていった。
その頃見えたボラ待ち櫓は、道路からかなり離れていた。

いつもあのおじいさん、あそこに座っとるな。
いつも一緒のひとやなァ
一日中座っとるがかな…。

人形でないか?
ほんなことないやろ…。

そんな会話をしながら、通り過ぎたものだった。
櫓の下には舟が繋留してあった、と記憶している。

8月加賀實さん(中島町小牧・90歳)から冊子「鯔待櫓」が届いている。
どうしてこんな不思議な漁法になっているのかが、わかる文章だ。
能登のくに」10号で紹介しようと思っている。


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龍灯の宮ー岩車元住吉社ー
能登には龍灯があがるといわれている地があちこちにある。
先日の鹿渡島もそうだし、高爪山などが名高い。
この岩車住吉神社も代表的な龍灯伝説地である。
『石川県鳳至郡誌』には、
「字岩車に於ては、毎年陰暦12月の晦日暮5ッ時を以て、沖合遙に龍灯昇天し、其光搖曳しつゝ、当区西端の住吉大明神の祠殿に入る。これ即ち住吉の神体なりといへり。此時人若し境内に近づく時は、鼻腔より血を出して昏倒す。近郷の民之を見ん為群衆せしが、今も尚此日を以て陽暦1月31日に擬し、海浜に立つものあり。龍灯の顕はるゝや、罪障を離脱し得ざる凡夫の喧噪する時は、忽ち消滅して見る能はざるに至るといへり。」(大正12年・1923刊)とある。
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岩車の浜で弁当を食べようと思った。思ったより風が冷たくて…
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鹿波近くの岡で、車の中でいただいた。
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鹿波の寺院。
善行寺さん。
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妙覚寺さん。
会所。
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鹿波白山神社
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一念寺さん。
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講義が終わって。
午後4時頃の妙覚寺さん参道坂からの穴水湾。