『さくら道ー太平洋と日本海を桜で結ぼうー』中村儀朋著・風媒社刊。

ほぼ1年半(もっと前からかも知れない)、2つのテーマーで、メールのやりとりを行っていた中村さんが、12月3日(木)、わざわざ珠洲までお越しにになった。
午後1時の特急バスで飯田車庫前到着、5時半のバスでお帰りになるという、あわただしい日程の中で、ほぼ3時間のお仕事を終えられたあと、
初対面でもあり、過去の仕事などを語り合った。
お住まいエリアにある名古屋の「海越出版社」から友人が本を出した折、同社主催のパーティに出たことがあるという話から、同エリアの「風媒社」から中村さんが著書をお出しになっており、その一冊が『さくら道』であることを知った。
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いやー
お会いする前に、確かめておけばよかった。
手元に『さくら道』があったなら、サイン・サイン!、とプチミーハーは大騒ぎするのに…。
お帰りになってから、『さくら道』と『いま一度白きノートにー山崎礼子・常臥歌集ー』を注文した。


『さくら道』は、名古屋から金沢を結ぶバス路線・名金急行線が走る街道沿いに、太平洋から日本海を桜でつなごうと、病で47歳の生涯を閉じるまで桜を植え続けられた、旧国鉄バスの車掌・佐藤良二さんの記録・ドキュメントである。
1987年には、中学校1年国語教科書(光村図書)に「太平洋と日本海を桜で結ぼう」のタイトルで採用され、
1994年には「さくら」の題で映画化された(監督・神山征二郎、出演・篠田三郎田中好子樹木希林山本圭など)。
輪島市内に、佐藤氏から送られた桜があるという。
輪島漆芸美術館まえには、荘川桜の種から育てられ「荘川七郎」と名付けられた桜ー種から育てたものを実生というのだそうだ。読みはジッショウではなくミショウ。はじめて知った。ー、
河合小学校には「さくら道」関係の桜があり、それらの関係で、輪島市二俣小学校が映画のロケ地となったそうだ。

時は流れ、
今年3月17日には、読売テレビ開局50周年記念ドラマとして「さくら道」が放映されたという(出演、緒方直人・薬師丸ひろ子志田未来など)。
そのドラマを見た連れ合いは、すごく感動したそうだし、
私は、放映一週間後の24日に、その道・国道156号を通って高山へ行っている
壮大なさくら道を作ろうとした話については記憶があるものの、御母衣(みぼろ)ダムに沈もうとしていた照蓮寺境内の桜を移した「荘川桜」・「桜守」話とごっちゃになっていて、ドラマの方は見たのか見ていないのか、はっきりしない。


それはそうとして、
教科書収載作品の作者と会って話すのはおそらくはじめてだし、
テレビに出ていたという志田未来は、若手女優でやっと覚えたセイラ役の人だし、
高山へ行ってきたこと、
さらに、桜のテーマにしたブログを何度も書いたことを含めると、
かなり強引だけれど『さくら道』とは、関係がないことはないような気がする。
サイン・サイン…だけど、著書はすでに県外の人。

本が届いたら、12月3日にサインをもらえたかもしれない本…、と書いておこう。