白峰から珠洲へー松崎憲三氏とー白山市~志賀町~珠洲市

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国立歴史民俗博物館準備室においでた頃からの知り合いで、現在「成城大学民俗学研究所」所長の松崎憲三氏が、10.11日珠洲においでた。
私の方は、今月早めには、打ち合わせしないと間に合わない作業のため金沢に行く必要があり、
白山ろく民俗資料館(白峰民俗村)表家にある「念仏数え歌」もみたいと思っていた。
7日から9日にかけ、金沢別院で加賀3羽ガラス(藤原鉄乗、高光大船、暁烏敏)の講義があり、すべてに参加しようとも思っていた。
思いは思い…。
結局、9日の夕刻から10日にかけてしか予定が立たず、10日に松崎氏と各地を回った。
写真は10日の朝、金沢の町並みと医王山。
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民俗資料館は休みだった。
白峰西山にある「望岳苑」を訪ね、山口一男民俗資料館館長に話を聞いたあと、
松崎氏の思い出が詰まっっているという藤部(とうぶ)家を見に行った。
恐竜と藤部家ー白峰の歴史を凝縮している。
ここは河内(こうち)地区になる。
「かんこ踊り」に♪河内の奥は朝寒いとこじゃ…の河内は、
このあたりなのだ…とちょっとした感慨。
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おいしいたこ焼き屋さんを探して
…記憶にあるところよりはるか麓地区にたこ焼き屋があった。
長いすに腰掛け、綿のように白く見えることから滝名となったという「綿ヶ滝」を眺めながら、たこ焼きをほおばる。


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松崎氏は地蔵研究もなさっている。
そこで、急遽、志賀町大島の石積六角地蔵塔へ寄ることにした。
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地蔵塔は所願堂(意富志麻神社)のエリア内にあるもので、
所願堂については『能登名跡志』に
「此村(大島)の宮は、海際の山茂りて見ゆる松森也。本地聖観音にて、所願所の宮ともいふなり。毎年石動山衆徒、僧正廻りに出る時、この宮にて祈願を初めて、それより諸国に出る也」とあり、
この付近は気多神社本地仏将軍地蔵、中世文書に出てくる地蔵山修行などとも関わる能登の宗教文化が凝縮された一帯である。
その後、志賀町図書館で室矢幹夫展を見、珠洲に向かった(帰った)。


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翌、11日。
白比丘伝承があり、柳田国男著『日本の伝説』に載る「逆さ杉」、
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中世の雰囲気を伝える黒丸家界隈を回った。