直津(ただつ・七尾市)道標

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現在の直津の道標。
近くで畑仕事をしておいでた長尾さんにお話をうかがった。
30年ばかり前は、下の写真の反対側にあったという。
この道標に気づいたのは、
市史(図説)調査のためあちこち巡っていた頃、
もう10年以上前のことである。
その時は道路拡張のために移動する話が出ていた。
下が、現在地より200メートルほど直津集落寄りにあった頃の写真。
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「ムラー境と道ー」(PDF)(『図説 七尾の歴史と文化』平成11年刊)
図説の時は、右側の字を「いしさき」と読んだ。
「し」は、「け」の一部が欠けていて、「いけさき」ではないかとの指摘があった。
左側は「たゝつ」と読んだ。
今見ると、「たつ」と続いている。
池崎、石崎、直津、田鶴浜が一帯にあるので紛らわしい、が
池崎、直津だろう。
図説のあとに刊行された『新修七尾市史・造形文化編』では、どう読んでいるのだろうか?
確かめたところ、「地蔵と道標」の項はあるものの、
この道標は紹介されていない。


このブログや「能登を知る」の機関紙で、
活字になっていないものを補ったり、
変化を知る…
それも1つの役目だろう。