石棒ー12年前に出会った遺物との再会ー

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あることが気になり、何とかしたいと思いながらも
時が流れていく。
何とかしたいと思い続けていた一つは
この遺物である。
今日、ようやく探し出すことが出来た。



私は、行事調査の時は、
その集落を歩き回る。
風土、人びとのちょっとした会話…
その中での行事、
という視点を持ちながら調査してきた。


その歩きの中で、縄文石棒らしきものを2点見つけたのである。
専門外のことでもあり、
考古関係者に写真をお渡しし、
あとは宜しく…と
託したつもりだった。


ところが、そのまま
時が流れた。
石棒らしき物があった
ということさえ
忘れさられてしまう…
のではないか。



今日、ようやく
記憶の光景をたずね歩いた。


その光景とは、
整然と墓石が並ぶ風景だった。


ところが、どこに行っても
同じような光景に出会えない。


そのうち、散歩しておいでる方と立ち話をしているうちに、
忽然と、エリアの名が浮かんできたのである。
場所までははっきりしなかったが、
その情報をたよりに歩き回っているうちに、
見つけた。
(わあああああ!!!あったァ…)
全く、記憶に無い場所だった。


帰って、その場所付近のアルバムを見た。
似た風景の写真があった。
遺物の写真がないため
意味のない写真として見過ごしていた。
写したのは、平成9年である。


もう一つは
何かありそうだな…と訪ねた場所に
倒れた石棒らしきものを見たのである。
もう少し大きく細長く
これほど綺麗な形のものではなかったような気がする。
探し歩いたが、
見つけることが出来なかった。


もっと南のエリアかも知れない
そのうちなんとか…だ。

五輪、大日種子板碑残欠

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小高い山に中世の墓地があった。
真ん中の石には種子(バーン・大日如来)が彫ってある。