香樹院徳龍師ーあしき様なることを弄ぶべきやー穴水町
今から5年ほど前、宝達志水町のお寺でお話しした折、
ご案内いただいた座敷で、徳龍師の掛け軸に出会った。
そして、今年、
2本目の徳龍師の字に出会った。
前に気づいた徳龍師の字ーかなり長い文章だったーを今一度確かめてから
「能登で出会った2幅の徳龍師の文」ぐらいのタイトルで取り上げようと思っていたのだが、
その地を訪ねることがなかなか出来ない。
前の方はもう少し宿題にしておいて、
とりあえず今年お会いした徳龍師の軸を紹介しておく。
右は軸の文をテキスト版で読み取ったもの。
「一、信のうへには信のみわろき事ハ有るましく候或
ハ人の云候なとゝてあらき事なとはあるましく候
今度の生死の結句をきかて安楽に生せんと
思はん人いかんとしてあしきさまなる事
を弄へきやと仰られ候 徳龍謹書(印)」
と読める。
香樹院徳龍師とは…
を以下で紹介。
『続真宗大系』第4巻・この巻は全巻徳龍師の「選択集講讃聴記」。
『真宗大系』第5巻より。徳龍師分は「十住毘婆娑論易行品開演日記2巻」。
『続真宗大系』総目録。桑谷観宇氏著。大谷派学事史pdf(P93)
『真宗大系』総目録。住谷智見氏著。大谷派先輩著述目録○徳龍pdf(P20~P21)
このような方の文筆に2回も出会うとは…。
この文は、「仰せられ候」となっている。
どなたかがおっしゃったのだ。
「蓮如上人御一代記聞書」を開いて見たが、
この文は、出てこなかった。
明治41年には『香樹院語録』という本も出ているようだし、
『妙好人のことば』(梯實圓・法藏館)
『新撰妙好人列伝』(藤秀スイ・法藏館)
などにも、歩まれた様子が記されている。
おいおい、たずねていこう…。