孟蘭盆・目連尊者、それに安心数え歌ー10組推進員協議会ー

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今日は推進員協議会講義。50名以上の方が参加なさった。
写真は「正信偈(しょうしんげ)」をおつとめしているところ。
今月だけ、親鸞聖人の御逮夜日・27日ではなく、20日にしている。
8月27日は、近くのお寺の祠堂経会があるためで、邪魔にならないようにの気配り。
20日盆でもあり、真宗教義から説明しにくいものの、
門徒さんたちも深く関わっているお盆について、出来る限りの分析を試みた。


仏教学辞典に載る「孟蘭盆」説明。
真宗聖典』に出てくる目連尊者をすべて(『行巻』、和讚で2箇所)取り上げ、
「目連尊者地獄巡り」の歌詞(プリントA4、4枚)から盆会の由来を見た。


私自身が、「目連尊者地獄巡り」の全体を知るのは今回はじめて。
踊りの歌詞、77調は、読み続けるに従って、
尊者の悲しみと慈悲が徐々に深まってくる。
それまで右回りに踊っていた人びとが、
盆踊りを締めくくるこの踊りの時には左回りに踊り
踊り終わった時には、つかの間の憩いの時ー盆が終わる。
…夜明け近くの踊り場には、すでに秋の気配が漂い、
まもなく実りの秋を迎える。

チョウハイ(里帰り)、子守唄、親の初盆、
柳田国男の盆踊りを扱った名品「清光館哀史」など
さまざまなことが交錯し合う月光の夜の光景が
蝉時雨の本堂にありながら、よぎっていった。