中暦七日正月ー生贄(いけにえ)伝説の「小串(こぐし)祭り」ー輪島市
猿鬼への生贄伝説がある輪島市大沢集落
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旧暦は月齢・太陰暦、新暦は太陽暦
月遅れは中暦…と
中暦の7日正月に向けて、各地で行事が目白押し。
ぞんべら祭り(門前町鬼屋)。
若子祭り(珠洲市清水町)
小串祭り(輪島市大沢町)などなど。
叩き堂(珠洲市片岩町)も
元々は2月のこの日だった。
仕事がら
お話をしなければならない夕べがある。
お話しする時間は短いのだが、
深い時が流れる。
プレッシャーに対し
考え続けたり
あらゆる場面や
おいでになる人々を想定し
構想を練り続ける時もあるし、
気分を紛らしながら、
ゆるやかにその時へ持っていこう
と考える時もある。
6日は、区長さんにも連絡入れたこともあり、
後者をとった。
行き先は輪島市大沢町。
能登の4大生贄伝説を伴う ( これは今思いついて4大にした )
行事の一つ「小串祭り」の
供え物をみたい…
とかねてから思っていたからである。
神餞の義馬草〈ぎばさ〉。
生贄になる女性の髪を意味する。
髪の櫛。小串である。
一つ一つの材料、形に意味があるのだが、
もう
由来を伝える人はいない。
『能登のくにー半島の風土と歴史ー』より。
「かたりつたえ」のうち「異形との戦いー猿鬼伝説ー」
ここでは、柳田当目を中心とする猿鬼伝説、
七尾市の青柏祭のいわれ、
向田伊夜比咩神社に伝わる「猿鬼の角」
それと
この「小串祭り」を取り上げていただいた。
この本は見開きごとにカラー、白黒が交互になるような編纂となった。
見栄えする写真をカラーページに入れたのだが、限界がある。
小串のページは白黒になった。
カラー写真はCDに取りこんではあるが探すのも大変だし…
ということもあって、
一度は訪ねてみたかった…天候もよし
餅を三角形に切るのは、青柏祭の山車の形が逆三角形で
これらの形は、菱餅のいわれと通じあっていたはずである。