お彼岸中日・宣如上人御書

昨日はお彼岸の中日。
吾妻町上げ御講と彼岸会。
御書(御消息)は宣如上人。
宛所は「能州鈴郡飯田町 廿八日講中」。
宣如上人の在職期間は慶長19年(1614)から承応2年(1653)の40年間であるから、
この御書は、古い。
いわゆる懇志御書である。
珠洲が鈴、飯田が町立てであることをもの語っており、
地域史料としても貴重。
飯田町と廿八日講中の間に
「飯田郷惣道場」とか「西勝寺」が入っていなかったか
先ほど確かめたが、なかった。


お彼岸の御法話は、
前半は、春彼岸から秋彼岸に至るさまざまな出来事を真宗からの目で追い、
後半は御書・御文に流れている「こころ」をと、一応の準備はして望んだのだが…
あっちいったり、こっちいったりになってしまった。


御書を気にしだしているのには、
10月7日の日本民俗学会の小シンポで
「法義相続の諸相ー講・御消息を中心にー」と題して
発表することになっているため。