輪島市大沢近辺ー長太ムジナの里ー探索
一週間前の4日、仲谷由美先生と長太ムジナの伝説地を巡った。
案内してくださったのは、大沢公民館館長もお勤めになった北口先生。
「長太ムジナ」は、大沢霊高寺麟界師が語った説教・因縁話で、
おそらく西二俣長誓寺僧なども成立に関わると共に、
近在の布教僧たちが各地で語って歩いたと見られる。
泉鏡花『山海評判記』は、長太ムジナ話が『鳳至郡誌』に紹介されたのを受けて成立した。
なんせ、登場人物に
「花咲爺じいさん・桃太郎を知ったもので、長太ムジナを知らないものはない筈だ。…尤も北國に限るであろう。」
と語らせている。
この部分はほぼ『鳳至郡誌』の記載通り。
ちょうど200年前の出来事の地が特定できるのだから、興味津々。
ただ、蛇がいる時期ではある…、
作業小屋があった付近は、遠望するだけの予定。
長太の生家跡(輪島市大沢町宝来)。
山小屋から長太が大沢の町に通った道。
長太との戦いに敗れた大ムジナが倒れていた大沢の奥、
旧芹池村の小屋付近。
下の小屋あたりだという。