名舟坊守会への往復道

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これは会所・輪島市名舟町生田山名舟寺さんへ向かう途中での光景。
前に通った時も…美男美女が仕事をしている!
すぐマネキンだ…と気づいたのだが、
今日もアレ!と思った。
向こうの男性(マネキン)は、今にも案山子踊り(越中おわら節)でも始めそうな雰囲気。


先月の坊守会(4月12日予定)は、坊守さんたちが門前へボランティアに出向かれ中止。
講義ではとうてい味わえない体験をなさったようだ。
八組は輪島市能登町エリアなのでそれぞれに被害を被っておられる。
しかし、より被害状況が甚大な地域へ何か協力できることがないかを求めて出向かれた。


今日、お話しを窺うと、主に洗濯をなさったそうで、
大変な量の洗濯物がでてきて夕方までには終えることが出来なかったとのこと。
 
 
間が空いたこともあって、八組との関わりを見つめることが出来た。
なんと1999年3月から出向いている。


大谷派の年度変わりは7月、坊守会の会長任期が3年。
慌ただしい日々が続いていたこともあって、深く考えないで任期の更新をしていたのだ。
今さらなのだが、坊守さんたちには出来るだけ色んな人と勉強し、接していっていただきたいと思っている。
なのに、来月で満8年と3ヶ月にもなる。


今日、任期中いっぱいは、
とお引き受けした会長さんの任期を尋ねたら、来年6月までだとおっしゃる。
もう一踏ん張り…。


今日の会所にお邪魔するのは最後になるのかも知れない。
講義を終え、話した所、そうでない所をプリントに記しをつけているとき、帰りには通ったことのない道を通ろうと思った。
会所からお隣の箱根山林敬寺さん横の道を通り、山道を走った。
間もなくガソリン切れのランプが点灯。


名舟へもどり、給油所で20リッター分ガソリンを入れ、
再び山道をいった。
途中、地震で通行止めになっているところが2~3ヵ所。
柳田五十里(いかり)に出た。

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岩倉山、曽々木方面
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金蔵方面。
岩倉、金藏は陸地から白山を望むことのできる北限にあたる。
そのため早くから修験が出入りした。
ここからの山容は、いかにもそういう地に相応しい姿を見せている。
岩倉には能登国32番観音札所真言宗白雉山岩倉寺があり、
金蔵には真宗4ヶ寺、真言1ヶ寺の計5ヶ寺のお寺がある。
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山道を下りきると美田があらわれた。
五十里〈いかり〉の地だった。


新緑の香りが漂い続けていた。