お座宿

秋の「おわら」の補助を辞めたのは、その分の補助を「お座」に生かし、
真宗の原点である「聞法」の場、7日間のお座を何とか続けていきたいとの思いによる。
しかし、街並み整備、主に金沢への移転などで10軒前後しか家がない地区も出てきている。
たとえ1軒でも…の気持ちは失いたくない。
 

お座の良さの一つに、普段私たちの世界で何の気なしに使っている言葉が、
理解しにくい難しい言葉であるということに気づかされることがある。
近所のよしみで「お座」にお参りなさった方の表情に、
何のこと?? 
が浮かぶ。
 

ここまで書いた文の中で、どうだろう?
「春勧化」「御座宿」「宿寺」「坊守」「領解」「聞法」
「はるがんけ」「おざやど」「しゅくじ」「ぼうもり」「りょうげ」「もんぽう」。
業界語オンパレードになっていはしないか。


「はるがんけ」は「御勧化(ごかんげ)」を聞き慣れていても、
地域行事名だから、より限定語だ。


たとえば、人身(にんじん)なども、身近な言葉に人(ひと)があるだけに、
ちゃんと説明しないと、ニン(???…分からないや)、
話を聞いてから考えようと耳を話に戻したときには、一瞬の戸惑いの間に話題が先に進んでいて、
全体までも見失ってしまう。


昔、ゴシンネイが分かるまでに随分時間を要したことを想い出した。
ゴシンネイは「御真影( その話の中では、親鸞聖人木像 )」だった。