故郷ー三木露風・三木清の故郷・竜野

4日には、輪島市大沢で紫会(能登教区5、6、7組坊守会)でお話ししたが、
その中で、縁というか、「生苦」の問題にも触れた。
思う通りにならないことを「苦」という。

「四苦」の最初に出てくる「苦」が「生苦」で、「生苦」を考え続けている。
そのことと、生まれた時代、故郷が深く関わるように思っている。


秋になると必ず浮かんでくる「赤とんぼ」(三木露風作詞)の
「15でネエヤは嫁にいき、お里の便りも絶え果てた」の歌詞は、
やはり、痛切な郷愁が歌われている。


私にとって露風の郷里・竜野は、蓮如上人の母の面影の地としての印象が強い。
その竜野に生まれた露風、そして、パスカル唯物論などを研究しながら、最後に「親鸞」を書いた哲学者三木清も、同じ竜野に育った。


ずーと能登に居つづけた一人として、同窓会に関わったことから、おもいがけない形で生地ー故郷の意味を考えさせられている。


荒れてはくれるな故郷の土よ…
今は、少しでも、文字通り故郷を清掃し続けるぞ…ぐらいの気合いが入っている。