ラジオ出演・てんやわんや

前置きが長くなったが、その2時間前に、あるラジオのインタビューがあってお話ししていたのだ。


12日にガイドコースを巡って勉強する、その打ち合わせを市の担当者と行い、その日も卵を観察しに行き、腹回りを減らそうの唯一その目的のためにソフトテニスをし、帰ってきてまもなく、担当者からラジオのスズナリというコーナーで前回同様に話して欲しい(話しなさい)、との電話が入っていたのである。


そのラジオ電波は珠洲にはほとんどと届いていない。
それで前回はよく分からないままキラリ珠洲を立ち上げます、とお話ししたのだった。


その時は、放送の少し前に関西弁でペラペラ話す女性から電話が入ったと記憶している。
そういうキャラクターの人だろうし、
当然、その番組で話すのだから私が番組を聞いていると思われたのであろう、
ものすごく早口で話された。
こちらは、アナウンサーが質問してくるのだと思っている。
「どなたか知りませんが、関西弁でまくしたてないでください。もっとゆっくり話さないと何いっているのか分かりませんよ…」
のようなことを言った。
その時の電話向こうの反応は、
え?私を知らないの??の雰囲気だった。
 
その後の本番では、正反合のやりとりをしたように、覚えている。



そんないきさつもあり、また同じ番組で話すとは思っていなかった、ので、
戸惑いながらも…引き受けていたのだ。
 

TVも苦手だが、まだ話し相手がいるだけいい。
電話での取材は話すトーンだけで判断していかなければならないから困る。
特に生放送はどこから本番なのかが見分けにくい。


今から思えば、聞き取りにくくとも、その放送を聞いていればよかったのだ。
そういう準備もせず、前の晩、担当者から届いたファックスで流れをつかみ、
2時20分から5分間の、番組電話を受けた。
 

ファックスにはアナウンサー・男女二人の名が書いてあった。
アナが「奥能登珠洲の旬の話題を…」と始まった。
あれ?男性だ?女性アナと話し合うのかと思っていた、


向こうは覚えているかどうか知らないが、
女性アナの方は、かつて同じTV局のアーカイブ30分番組でお話ししたとき、
一緒になった人である。
その人ならイメージがあるので対話に近い形になるのに、
男性アナは知らないぞ…


と思っているうちに女性アナに代わった。
 

「さて行楽の季節ですね。そこできょうは観光ボランティアガイド「キラリ珠洲」会長の西山郷史さんに、半年ぶりに登場して頂きます。西山さんこんにちは!」


ほぼ台本通りだ。では、私も台本通り「こんにちは!」。(感嘆符のない「こんにちは。」)
 

次は、台本ではアナ「今日の飯田の天気はどうですか」。西山(見たままにお願いします。)。となっている。


ところが、「前回は雪が大変だとおっしゃっていましたが…」と書いてないことをおっしゃる。
( ええ?そんな時に話したのだっけ…。つい最近ではないか?
とか、あのペラペラ話したのは担当者か何かで、実際対話したのはあなただったのですか?、
いや、そのままペラペラ話す人だったような気がするが… )などと、台本通りではないと、色々なことを考える。
でも大雪と言ってくれたおかげで

「大雪のせいで、梅の開花が遅れ、今日は梅と桜が同じように花開いているのですが、それらを柔らかな日差しが包み込んで、大変穏やかな日となっています。」
と元国語教師らしいまとめ方をして、電話口でお話しした。


次に、アナ「さて…」と本題に入るはずなのに…。
二人のアナは、梅の花が今咲いているのですか、とか、さすがに観光ボランティアの会長さんですね。
表現が美しいとか、キャーキャーの感じで盛り上がっておられる。


お一方を存じ上げているので、イメージが違うな…で、済んだのだが、
知らなかったら、何が楽しくてそんなに盛り上がっているんだ、
折角台本作った方がいるのだからその通り進めろよ、となっていたかも知れない。


そうなんですよ、先ほども梅と桜と区別がつかないね…とはなしていたとこだったんですよ、
などとどんどん話がそれていったらどうする…
なのだが、そこはプロなんだろう。


で、私の方も提供しなかった話題を一つ、アドリブで入れた。


そのまま、番組は「さて、それではお待ちかね。番組からのプレゼント」と続いていった。
これは台本がなければ、
「え?プレゼントいただけるのですか?」と言ってしまうところだ。


ご希望の方は葉書に…と書いてあるのを見ていたのでよかった。