赤神日和山ー輪島市


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赤神・右手日和山

昨日、赤神の写真を載せ、日和山であることを書いた。
撮影場所は「門前じんのび文化村」の西北東、
車を二台ほどおけるスペースからしばらく歩き、
突き当たった地からのアングルである。

この地について『新修門前町史』民俗編p25に次のように書いた。

【赤神】
日和山が抱える天然の良港。日和山は、海岸近くの見晴らしのよい山に名づけられる。
季節風が吹くことの多い日本近海航海にとって、
天候、風向き、風の強さなどを予測することは極めて重要だった。
その判断が的確に出来るように、
日和山は、港近くに会って見晴らしのよい最適地が選ばれた。
能登には各地に日和山があり、
福浦港(志賀町)、
輪島、
蛸島(珠洲市)、
小木(能登町)などが知られる。
輪島日和山にある方角石は日本最古とされる。
ここの日和山も、
能登海上交通の歴史を語る記念碑的な山である。


赤神の山が日和山であることについては『門前町史』p740、
角川日本地名大辞典17『石川県』に載っており、
『石川縣鳳至郡誌』には見えていない。
『新修門前町史資料編4 海運』でも、触れていない。

 
文化村の職員に、日和山…を聞いたのだが、
そういう山名があることもご存じなかった。
写真の角度から見る限りでは、三方に突起状の岩が見える。
この55.7㍍の山の上がどのようになっているのか、
はまだ調べていないが、
この方角が分かれば、方角石を備えなかったとしても、天然の方角石の役割を果たしてきたことになる。
そういう意味でも面白いし、
重要な山だと思う。