四柳嘉章氏著 ものと人間の文化史『漆Ⅰ』『漆Ⅱ』

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新聞は、今日の北陸中日新聞朝刊


今朝の新聞に、四柳嘉章氏が、
ものと人間の文化史」(法政大学出版局)シリーズの一つ、『漆?』『漆?』を出版なさったとの記事が載っていた。


このシリーズは学問的に最高水準にあるもので、しかも総合的な力がないと書けない。
だから、執筆陣は、その分野で望むべく最高水準の人々で、
研究者やこれからその分野を学ぼうとする人たちの基本文献となっている。
網野善彦先生も、
このシリーズの44『つぶて』( 中沢厚著 )によって
民俗に目を開かれた旨を、よく話されていた。
あの網野史学の背景の一つにこのシリーズの一冊があった。


蛇足ながら、中沢厚氏は網野氏夫人(真智子さん)の兄で、
そのお子さんが宗教学者中沢新一氏である。


そのことを、時々思うこともあって、
私には、このシリーズへに対する畏敬の思いが特に強い。


その131ー1、2に、穴水在住の四柳氏がお書きになったのだ。
これはもう、快挙と言わざるを得ない。
ー心よりお慶び申し上げます。


ものと人間の文化史」シリーズをお書きになっていることは、
能登国三十三観音のたび』をお送りした時の電話で知ってはいたし、
完成の暁には頂くことにもなっていた。
ただ、こんなに早く、
しかも二冊一緒に出版されるとは思わなかった。


早速、お祝いの電話。
四方山話の中で、『門前町史』民俗編が手に入っていないとのこと。
立派な本をくださるのだから、町史を1冊お渡ししよう、と、
町史編さん室に電話を入れた。
輪島市と合併して、メンバーが代わっている。


となると、
合併で編さん室がどういう雰囲気になっているの見たい、と思った。
それに、四柳氏が私に本を送ってくれる前に、
サインを書いてもらおう、と思った。
こたつに座ってばかりいるので、カビが生える。
少し動かねば、とも思った。


さらに、輪島・門前・中島・(七尾)・穴水の行程の中で、
他に5つの用事を思いついた。


輪島で骨董屋さんを覗きたくなったが我慢。
本屋さんで筆ペンを買い、四柳氏サインに供える。
町史編さん室で町史を購入し、
赤神の日和山を探し、
3ヵ所寄って七尾の予定2つをカット。
で、四柳氏宅。


お宅前で急ぎの用事が出来たので家に電話すると、
もう本が届いているという。

筆ぺーん、と叫べど空し。
と相成ったのだが、
古い漆製品が飾ってある落ち着いた部屋で話をし、
帰って本を見ると、綺麗な字でサインがしてあった。


目で見て分かる本を心がけた、と四柳氏がおっしゃたように、
ふんだんに図・写真が盛られ、素晴らしいできばえの本である。


じっくり読ませていただこう。
なんといってもjapan=漆だ…ものな。