「あえのこと(アエノコト)」ー執行家巡りー
→「あえのこと」ー歴史民俗博物館と田中家
→田の神のイメージ ~25
午後1時に富来、午後3時に能登空港に行く用事があり、ついでに能登を1周しようと思った。
昨日、決めたときには良い天気だった。
ところが、今朝は雪模様。
なにか、しかるべき見るものはないか?と考えたら、
今日が、「あえのこと(アエノコト)」であることに思い至った。
アエノコトの執行家のアエノコト準備を覗いてみよう。
著名なのは
珠洲市若山町火宮・田中牛雄家、
輪島市町野町徳成・中谷省一家、
それに一度訪ねた記憶のある能登町曽又の山岸家。
曽又は相当内陸部だ。雪の状態はどうだろう?
前に行ったときは雪の記憶がないから、暮れのアエノコトだったのだろうか。
あの時、車から降りると、
あちこちの家で小豆を炊いているらしく、小豆の匂いが漂っていたのと、
夜、田へ迎えに行かれる当主の提灯をたよりに、暗い中をついていった記憶、
それが微かにあるだけだ。
そういう地も含めて、再び巡ってくる…、
これはいいぞ…。ということで、出発。
田中家では午後2時から執行なされるとのこと。
8日に取ってこられた若松が種籾俵の間に、1尺2寸の栗箸が俵の上に置かれている。
炭火を起こし、この後の段取りをお考えになっているところへ、ちん入してしまった。
神棚が精巧で、国立歴史民俗資料館で復元したとき、地元の大工さんでは無理でこちらから大工さんが行って作ったといわれている、その神棚。
切り紙蓬莱もこのあたりが本場。
田中牛雄氏。
※参考
- 作者: 能登のくに刊行会
- 出版社/メーカー: 北国新聞社
- 発売日: 2003/07
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
『能登のくにー半島の風土と歴史ー(以下『能登のくに』)』p10、p50~51
真浦(珠洲市)の棚田。
同じく真浦。
曽々木より左山の中腹あたりの白いのは、垂水の滝の上部で凍っているところ
右端は白浜。先端部に義経の船隠しがある。
その奥の方に見える山脈の最も高いのが高洲山。
波の花。
※参考『能登燦々』p54、p56
垂水の滝が吹き上げられ、草木についた飛沫が凍っている。
中谷省一家(77)
徳成集落。青い屋根が中谷家。
中谷家。
すでにアエノコトは終わっていた。TV局も帰り、今年のアエノコトも無事終えた、と、くつろいでおられるところへ、昔調査に来たものですがァと、入っていったのだから、おいおい、だったろう。にもかかわらず
このミカンをお土産にいただいた。
中谷家から、岩瀬川・2体月のミカマキ山方向を望む。
※参考『能登のくに』p59
もう一件の執行家梅家(旧柳田村)は『能登燦々』p118
峠から見ると素晴らしい雰囲気の大西山集落の冬を見てこよう、
と金藏から大西山の方へ向かったのだが、
坂道を降りたら、滑って帰ってこれなくなるのではないか、と思うようなツルツル状態。
仕方なく途中で撮ったもの。
※参考『能登燦々』p199
輪島市白米・千枚田。
ほとんど雪がない。
能登は広い。
徳成と千枚田は直線距離にして9㎞。
※『能登のくに』p98『能登燦々』p90
阿岸の里(門前町阿岸)
※参考『能登のくに』p79