外浦・千田一路氏宅へ

今年の後半、3人の方が出版された本をそれぞれ直接届けてくださった。
その方々に私も『能登三十三観音のたび』を届ける。
『七尾城と小丸山城ー能登の中世戦国史ー』推薦文・網野善彦先生


出かけた。運転中は、♪雪か降ってきたほんのすこしだけれど…など
雪に関するメロディーが次々と頭をよぎっていく。


最初に寄ったのが、大谷の千田一路さん。
千田さんは俳句結社『風港』を主宰。
角川俳句賞受賞の他、西のぼる氏の挿絵とのコンビで『能登の細道』(橋本確文堂)『加賀の細道』(中日新聞社)を刊行。
数冊の句集がある。
9月22日に頂いたのは、長年に亘って作ってこられた多くの句からの自選句集のはずだった(探してみるが見つからない。俳句を親しむ母のところに行っているのかも知れない)。
→顛末は「い佐助」「千田」一路句集」

千田宅に寄ると、『風港』の編集作業中のようだった。
千田さん以外にも聞き覚えのある声がする。
本は一冊しか用意していない。
 会いたかったけど、やむを得まい。
奥さんにお渡しして、次の目的地揚げ浜塩田・角花家へ向かった(これは、塩を購入)。


雪で大谷峠越えが難しかった頃、千田さんは我が家で、冬の間下宿なさった。
それで、人一倍(だろう)存じ上げている。
存じ上げているだけで、俳句は駄目だ。


一路はペンネーム。
西のぼる氏の講談社出版文化賞受賞記念パーティを当地で行った。、その時、一緒に仕事をなさっていた千田さんが祝辞を述べた。
その時の司会者ー千田さんとは身近な立場の人がーなんと千田イチジさんと紹介したのだ。
静かな口調ながら怒られた。
こんな身近なところに、長年「一路」でやってきたその名を、イチジと呼ぶ人がいるなんて…
といわれた…。
本名、千田一郎の一郎をとって俳名・一路(いちろ)になさっていたのである。


外浦は雪が少なかった。
一周して内浦町へ向かう。