鵜祭り

今朝、「鵜様」が、鵜捕部たちの「ウットリベー」のかけ声と共に、七尾市鵜浦町から、羽咋市気多神社に向けて、出発した。


[北陸中日]新聞によれば、鵜捕主任:小西寛之(43)さんが鵜崖から鵜を捕獲し、榊、御幣のついた竹籠に入っていただき、道中が始まったという。
運んでいくのは烏帽子、白装束姿の鵜捕部衆の三人。岩崎巌(72)、小竹武芳(68)、横川良栄(56)の三人。


烏帽子、白装束はお出で祭りと同じ姿である。

鵜捕部の烏帽子

とんでもないところに思いが飛んで恐縮なのだが、正月も近いということで、「いろはカルタ」の烏帽子を思ってしまった。
烏帽子は元々、冠の下にかぶる頭巾だった。それが、正装の冠に対し、平服用の帽子として用いられるようになった。鵜捕部が被っているのは「風折り烏帽子」のようだ。


「いろはカルタ」烏帽子は、
「て」:「亭主の好きな赤烏帽子」である。何のことだろうと思いつつも、確かめたことがなかった。
「岩波いろはカルタ辞典」(時田昌瑞著:2004年刊)で調べてみる。
「一家のあるじが好むものは、たとえ奇異なものでも家の者は同調されられるということ。」
烏帽子は、烏のように黒い帽子から名づけられた。赤ガラスがいないように、赤烏帽子は極めて奇異なもので、それほど亭主は権限があった、のだそうだ。


白烏

白い烏はいるのだ。「いほぬし」(平安時代の紀行文ーどうして突然このような本の名前を思い出したのだろう…ー)などに出てくる。
設楽幸嗣(しだらこうじ)さんが子役で出ていた「黄色いカラス」は、飯田東映を借り切って全校生徒で見に行った。


あれ?あれ?
黒が青だったら、「青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光」になるぞ。
阿弥陀経」だ。
「赤光」の斎藤茂吉だ。
スマップの「オンリーワン」(歌のタイトルが出てこない。世界にただ一つの花?)だ。
どんどん、ずれていくので、ここまで。


ところで、「気多の鵜祭の習俗」は、
石川県で選ばれている6件の重要無形民俗文化財中、最も新しく選定されたものである。