住吉の松の隙より眺むれば…能登国三十三観音巡礼札所第31番

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住吉神社近くの鳳来山中腹から。対岸は高洲山。


今朝の空は真っ青だった。


9時に外に出た。
月が北西の空に浮かんでおり、歩みを進めると、樹齢180年の松の枝の間に見え隠れする。
能登国三十三観音巡礼札所第31番目の御詠歌に、
「住吉の松の隙〈ひま〉より眺むれば、船は大屋の港にぞ着く」がある。
その歌は、大屋すなわち輪島の港に着いたとき、
航海の目標となっていた住吉の松の間から、月が見えた。
…長い船旅だった…との思いから、まもなく、月の美しさが目に浸み、月光の柔らかさに譬えられる観音の慈悲となって、
それが、松の隙からすーっと届けられているのだ、との感慨に変わっていく。
月に誘われて、澄み切っていくこころの様子が詠いこまれている。


情景は全く違うのに、松越しの月は、
どこで見ても、どういう時間帯であってもいいものだ…、ということに気づかされた。
松の隙より、月が真っ青な空を背景に浮かんでいた、21日。


《今日の新聞記事》
○ばっこ祭り・中能登町。19日深夜、西馬場愛宕神社の女神を迎え、能登部神社で執行。
 21日奉還式。[北國]
○恵比須講祭・輪島市輪島崎町。20日[北國][北陸中日][朝日]
○白鳥情歌と踊り・作詞作曲橋爪正武・踊り・りんりんサークル・珠洲市20日[北國]
○見附島と珠洲実ブラス[北國]
能登島ウォークラリー[北陸中日]