これは?ー世界初ー
何かの案内板があったので、車からおりて見てみた。
「世界初の新素材コンクリート橋
新宮橋(しんみやばし)
この橋は、海岸に近く塩分による腐食の影響を受けるため、
新しく開発された錆びない材料〈炭素繊維ケーブル〉を、
これまでの鋼材の代わりとして用いた世界初の記念すべき
コンクリート橋であります。
橋長6.100m
幅員7.000m
平成元年石川県土木部」
と書いてある。
「新宮橋」だけあって、近くの山上には神明宮があるらしい。
左の棒には、薄くなっているが「神明塚古墳群」と刻んである。
神明宮、古墳なんだろう。
能登の面積は、大阪府より大きく、東京都にも近いことを知らない方が圧倒的なので、
ここで「ぶらり能登」の最初のページを紹介する。
→「ぶらり能登」1ページ目(PDF)
こんなに広いのだから、世界一があっても不思議ではない、
というまとめに持っていきたかったのだが、
あんな小さな橋に「世界一」があるなんて…!
あの日(1月7日)は、海士崎、千ノ浦、百浦などを散策した日だから、その途中の赤崎から千ノ浦にかけての海岸にある
はずなのだが、
調べてみる。
→『富来町史』資料編、昭和49年刊。
p313~319に亘って、「三節古墳、二 鹿頭神明森古墳」として紹介されている。
鹿頭(ししず)地内なのだ。
それに著名な古墳との関連も窺えて、面白い古墳群のようだ。執筆は橋本澄夫氏。
橋本さんは、のちに甥っ子を連れて古墳めぐりをするという設定で、能登編加賀篇の本を出しておられる。
中学生に、歴史・遺跡の魅力や特色を語りかけなさる姿勢が、この時からうかがえるようで、
解説文からは、古墳群が語りかけてくるようだ。