「宗祖聖人御旧跡巡拝」(文化五年-1808、豊四郎巡拝帳)其2―経過と巡拝帳

 

資料をちゃんと残しておこうと、文化5年豊四郎巡拝帳からこのブログに紹介しているのだが、
二カ寺ほどコピーをお渡ししたため、手元に無いものや、
終わりの方が折れ重なっていてはっきりしないものがあるので
思い切って9月26日に豊四郎子孫家へお寄りした。
鹿島町史」通史民俗編で「年中行事と宗教生活の諸相」と題して400字詰め原稿用紙約180枚書いて出版されたのが昭和59年のこと。
その時に、資料として届けられたものなので、少なくとも33年は経っている。
今、原本と対応させておかないと、もう機会がないだろう。
10月20日にお借りしてきた。
私の調査原則は、持ち主家で書き写すか写真を撮ることにしており、借りはしないのだが、
この巡拝帳は、前のコピーと対応させるにしろ、写真を撮るにしろ量が多すぎる。
それで、25日までお借りすることにした。
御当主は、90を越えておられ、この巡拝帳が町史編纂室で整理されたことになった由来などをはっきり覚えておいでになり、私が『蓮如さんー門徒が語る蓮如上人伝承』に書いた文のコピーもお持ちになっておいでた。
それで、スムーズに話が進み、今、整理の最中である。
今まで、豊四郎を「とよしろう」と読み、トヨシロウジュンパイチョウと言っていたのだが
御当主の話だと、屋号を「ブンシロウ」と言うのだそうだ。
ということはトヨシロウでは無くブンシロウとしなくてはならない。
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※25日にお返ししてきた。
巡拝帳を間に、ご夫婦との記念写真を撮った。
いい写真になった。
お送りしたら、10歳ほど若く写っている、とのお返事をいただいた。
いい笑顔ですね、とこちらも声が弾んだ。