2月3日、2月6日、1月7日。真宗の本ーヨコノ書店ー
ピンポーン。来客ですよ…
と言って、
書店の戸を開けていただき、
ゆっくり古本・新本を手に取り、
以下の本を購入してきた。
『歎異抄聴記』
『歎異抄聴記』曽我量深著。昭和43年4月15日改訂2版。東本願寺出版部。
これは掘り出し物、と購入して、家へ帰って調べると同じタイトルの本(文庫本)がある。
内容は、全く同じだった。体裁が変わると分からない。
『新釈 平太郎一代記』
井原西鶴の『世間胸算用』に、真宗寺院では節分の晩に
平太郎殿の説教をする、という話が出てくる。
その平太郎話を刊本で出しているのがヨコノ書店で、
それが金沢の書肆だった…
というところからヨコノ書店探しが始まったのだが、
その『新釈平太郎一代記全』がこれである。
平成15年刊だが、原本は明治22年7月発行の和本である。
この本についても、確かめてみた。
確かめたのは『真宗史料集成第十巻法論と庶民教化』(平成3年再刊、同朋社)である。
寛政8年に刊行された「常陸平太郎事跡談」がさし絵も含め同じだった。
監修というか編者が柏原祐泉先生。
さすが、柏原先生見落としがない、と変なところで感心したが、
柏原祐泉著、柏原裕信編という本を見つけた。
『『正信偈』のおしえ 附『浄土和讃』・回向』
Nという人のとんでもない本が送られてきたこともあったが、
柏原先生の本なら無条件に信用がおける。
購入。
後書きを見て驚いた。祐泉先生は平成14年2月6日に亡くなっておられるという。
もう11年も経っている。
そういう世界に今の自分がいるのだ。
先生の死を知った日に、先生がまとめられた資料集成を手に取ってみたのも、縁。
『國譯一切経 經集部5 悲華經など』
親鸞聖人が教行信証、特に行の巻で引用なさっている『悲華經』を一度見てみたいと思っていた。
見つけた。
國譯ではあるが、無諍念王世界を知ることができるはずだ。
『松原祐善著作集巻4』
ご子息(お婿さん)とは飯田高校で一緒に教員生活を送ったことがある。
当寺先々代の「四教」さんと同級生。
という知り合いで、購入。
(1991年1月7日ご逝去)。