安部屋・西念寺さん
遠くへの旅は無理としても、能登のお寺を巡って見たい、という願望のもと安部屋へ行ったのはいつだったか?
ブログをたどってみると去年の6月だ(志賀町探索)。
ノートを見ると、その頃、坊守会のラスト講義を行っている。
ずいぶん昔のことのように思っていたが、一年しか経っていない。
ちょっとした思い違いで、祠堂経のさなかの8日に、志賀町のお寺でお話してきた。
午前中のお話だから、午後の祠堂経には大きな影響はないのだが、
一年しか経っていない、ことに改めて驚いている。
長い間、「お参り」をしていると、布教予定の方が亡くなられたり、
事故などで、急にこられなくなったりすることがある。
そういうときは、相当困るので、なにかあったら、ピンチヒッターで手伝いますよ
と言ってきたのだが、そういう依頼はない、というか、
法話はピンチヒッターに任すことが出来るほど甘いものではないので、
たまに依頼があると
よほどのことだろうと、勝手に決めて、
行くようにしているのだが、
今回の場合は、ご住職・坊守さんが、西山はどんな話しをするのか一度くらい聞いてみようか…
のようだ。
早く着いたので、島の先まで行ってきた。
安部屋の灯台。
現在石川県には99もの灯台がある。
このような由緒のある灯台があり、
近年は、防波堤灯台が増えているとのこと(海上保安庁)
弁天島に野いちごがなっていた。
一粒食べた。
この前の蛍に野いちご、能登らしくなってきた。
池野観了画の屏風。
言われてみて、そうか、これが観了か…と思った。
夏近くの海辺の日差しは、内陣と布教僧を照らし、
お参りしている方々が逆光になって、お顔が見えない。
「こんごう」のお斎(とき)風景もよく、ともに情緒を味わいたかったのだが、
あたふた日程で、
通り過ぎた、安部屋の午前中。