曽福(穴水町)、『歎異抄』2カ所の「おほせさうらひき」

9日(木)曽福真浄寺さんで穴水・鵜川組坊守会。
講義内容は歎異抄第3章の「よって善人だにこそ往生すれ、まして悪人はと、おほせさうらひき」と第10章の「念仏には無義ををもって義とす。不可称不可説不可思議のゆえにとおほせさうらひき」
の2カ所の「おほせさうらひき」、その他の文の終わりにおける「云々」との違い。「慈悲」の慈と悲の違いをたずねた。
f:id:umiyamabusi:20101216112049j:image
f:id:umiyamabusi:20101216112045j:image
眼下に穴水湾が広がる。空と海の太陽、月光の映える様子を想像する。

f:id:umiyamabusi:20101216112041j:image
輪島安町に向かう途中の穴水湾。
冬枯れの光景の中にススキが風になびいている。
「まこもの葦は風に揺れ、落ち葉くるくる水に舞う…」のメロディが脳裏を流れいく。
そして、思いは、「北上夜曲」を歌いながら月明かりのもと、
石休場駅から安町の祖父母、叔父のもとへと向かった少年の頃の記憶に飛び、幼い頃の光景がよぎり続ける。


唯一、オジでこの世に在った安町は、
7日(火)、73歳で還淨なされた。