諸橋三十三観音、御物石器ー能登を知る会ー穴水中居散策、および公開講座【穴水町】

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「能登を知る会ーさとりの道散策、穴水の歴史実感」(北國新聞:PDF)

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「地域の歴史や文化、歩いて楽しく学ぶ」(北陸中日新聞:PDF)


台風の影響で、雨模様になることが間違いない状況だったので、講義をして現地に対する関心を高めてから散策にする予定だったのを、順序を変え、散策、講義にした。
上記記事の通りの散策、勉強会を行った。
公民館その他のご協力もあって、地元だけでなく、羽咋、七尾、能登、輪島、珠洲からも参加いただいた。
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明王院の羅漢樹。
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能登12薬師の一つ、奥津薬師元地にある薬師の水を
興味深げにのぞき込む参加者。
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住吉公民館は湾側の景勝地にある。
1時間半も歩いたあとの講義で、ずいぶんお疲れになっているはずなのに、
熱心に耳を傾けてくださっている。

能登を知る会

今年の「能登を知る会」の締めの行事を、多くの方々の協力を得て、無事終えることができた。
試行錯誤を続けながら、
2月に機関誌「能登のくに」準備号を出してから、
機関誌類は、1号、宝立山散策案内、6月に能登の仏像講演の案内、今後の予定を載せた臨時号、今回の案内、を出し、
散策・講義は、4月に宝立山、鵠巣公民館と深見・惣領、
8月に正院町、
そして、今回の住吉公民館と中居散策を行った。


今回は、夕刊「舞台」に書く機会があり、2つの新聞社が取材してくださり、ケーブルテレビ、石川テレビの取材もあった。
そういう、恵まれた形で予定を終えることができたのだが、
どうしてこの会をやっているのか、
やらなければならないのか…を、
今一度、見つめなければならない。


能登には、いいところがいっぱいある。
なのに、合併などを経て、市町の境界付近に大きな帯状の文化的空白地帯が生じ、その範囲が広がりつつある。
能登、あるいは能登は一つだし、ぽつぽつと離れた点ではなく、
いいところが連続して存在する、そこを、今一度思い出したり、確かめていくこと。
今回、中居を選んだのは、諸橋33観音資料を持っているのは、おそらく私だけだろう、という厳しい現実があった。
散策のあとで、その資料を公民館にコピーして残すことができたのでよかったのだが、
能登に民俗図書館でもあれば、残しておけるのだけれど、せめて、気づいたものは地元に伝えておかなければならない。
県都は、様々な意味で遠すぎる。
そして、
歴史好きが集まる会ではなく、
能登好きが集う会なのだ。
ということなのだ。

あまり知らない土地を、一人で歩くより、皆で歩けば楽しいだろう…が原点ではあるのだが。


ところで、
1000円の年会費、92名の会員。
機関誌と散策案内を一緒に送ることにして、年2~3回程度が、精々のところだろうし、
会員のかなりの方が、現地へ向かう方法をお持ちでないという現実がある。
どうしたものか、と思いながら、
さて、今年度の試行錯誤中に、もう一つやるとすれば…の懇親会はどうしたものか…
と、現実問題は、先送り。