よみがえる岩坂村の旧家(珠洲市)

f:id:umiyamabusi:20081127182720j:image
中学生の頃、よく自転車で遊びにいった地が
今はダム湖になっている。
これは11日前、18日の様子。
左手の湖に沈んでいるあたりにかつての友の家があり、
そのあたりが岩坂村の最奥地にある家だとずーと思っていた。
ところが、5年前…
ある集落で「ニワマツリ」というイベントがあり、
その会場となる家の由来を調べさせていただいた時、
ずーと奥に、雨池という家があったことが分かった。


イベント会場となった建物は、
この写真の正面突き当たり、最奥地にあった岩坂村の旧家・雨池家を移築したもので、
雨池家に向かう途中、左手の島のように見えるところには八幡宮があったのだという。
f:id:umiyamabusi:20081129172234j:image
ダム湖の最奥、雨池家跡地(最後尾の「宝篋印塔部分」写真と共に2003年5月2日撮影)

f:id:umiyamabusi:20081129172239j:image
旧雨池家(以下2003年4月18日撮影)
f:id:umiyamabusi:20081129172229j:image

f:id:umiyamabusi:20081129172218j:image
「六字名号」は蓮如上人、実如上人、(證如上人)筆?
f:id:umiyamabusi:20081129172213j:image
f:id:umiyamabusi:20081129172208j:image
雨池家は、岩坂村の肝煎か村役人家だったらしく、
岩坂村太政官札(慶応4年3月)が二枚そのまま残っている(未指定)。
f:id:umiyamabusi:20081129172225j:image
f:id:umiyamabusi:20081129172219j:image
一帯には旧家が多く、茅葺き家も点在する。
隣の谷からは6世紀の須恵器が採取されている。

f:id:umiyamabusi:20081129172207j:image
岩坂にある「宝篋印塔」部分。

そのあたり一帯には多くの横穴古墳があることも知られている、が
それ以降の歴史については
ほとんど未開拓である。


ぶらーとダム湖を訪ね
写真を眺めているうちに、
5年前のことが記憶に蘇り、記録した。