埋蔵文化財センター・視察

29日、(財)石川県埋蔵文化財センタ理事・評議員による発掘現場視察。
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津幡町加茂遺跡。
遺構密度の高い古代掘立柱建物、
古墳時代の溝など。溝は旧(大)河北潟に向いて続くらしい。

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白山市中新保遺跡。
題して「風の中の研究者たち」
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貯蔵穴(けつ)。
理事のオートモ常務取締役の大友さん、
総務グループの坂井さんと
私が
それぞれ、担当者に貯蔵穴と井戸の違いを質問していた。
3人が聞いた話を足していったら、
違いが分かった。


新幹線、海側幹線と関わる五歩市(ごぼいち)遺跡。
加賀平野に激しい雨風が吹き荒れ、作業建物の2階でしばらく待機。
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東石川県文化財保護審議委員、藤金沢大学名誉教授、橋本金沢学院大学名誉教授・石川考古学研究会会長、平口金沢医科大教授、湯尻埋文センター所長さんたち。
こちら側の席には、佐々木金沢大学教授、前出の大友氏、藤井星稜大学教授さんなど…。
豪華メンバーが近くにおられ、チャンスと思ったのだが
何を質問すればいいのか、
が浮かばなかった。

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五歩市遺跡には七か用水の一つ中村用水の元の流れ跡らしきものが見つかっているという。
その中村用水の流れに守られるように、発掘・工事現場のすぐ側に中之郷神社の杜がある。そこには、御姫川神社跡とある碑も建っている。
藩政期には、用水を御姫川と呼んだのかも知れない…
と想像をたくましくした。

橋本先生から『倭国大乱と日本海』を頂いた。
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この本の中で、「弥生・古墳時代前期の越前・越中」を書いておられる。
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マイクロバスの中では藤井先生と隣り合わせになった。
前から聞いてみようと思っていたことを尋ねた。
中公新書の『和同開珎』と『古代日本の四季ごよみ』以外にも、新書を出しておいでるのかどうかということである。
中公新書はこの2冊だそうで、四季の方は文学関係者にもよく売れたそうだ。
帰ってから本箱を捜すと「四季ごよみ」を購入している。
「和同開珎」の方は、著者の「藤井一二」って、あの藤井さんだろうか?と手に取ってみた記憶がある。一二は「かずつぐ」さんとお読みする。