民俗・歴史、行く先の無くなった本
『五来重(ごらいしげる)著作集第4巻 寺社縁起と伝承文化』
『明治から昭和へ』
氷見市立博物館特別展平成20年2月29日~3月23日
『猿供養時物語と人柱伝説』
『猿供養寺物語と乙宝寺』
新井砂防事務所歴史研究会代表眞田弘信著。
寺野の歴史を考える会刊。
行き先が無くなった本
この写真は、本棚。
最上段に並んでいるのは、講談社現代新書を中心とする新書類。下に行くにつれ重厚な書籍が並ぶ。
この三百数十冊の書籍群がここにあるのには、
次のようないきさつがある。
都市部で校長をしていたさる方が、退職し故郷に帰ってこられた。
国文を専攻されていた方である。
書物を愛していた人として、多くの書物を持って帰られ、
地元の図書館にでも寄付しようとされたようである。
図書館では大国語辞典類は引き取られたようだが、
多くの単行本は引き取られなかった。
苦労して運んできた本だが、
いらないとなれば、棄てるしかない。
ボンボン棄てておいでになるところに、
あの方が帰ってきたのなら、見てこようと、見に行った男
ー私だがーがいた。
もったいない、誰か読むことになるかも知れない、
と棄てる寸前に拾ってきた( 預かっておきますとは言ったが )のが、
この本箱の本である。
購入本は、ツンドクとなって久しい、
廃棄しようとしている本も持ってくることになると、
いよいよ、
集めトクの世界になってきた。
ものを書いたことがある人間は、マスプリされたあとであろうと、本が棄てられ裁断されたり、燃やされることには堪えられない。
置き場所があるものの言う傲慢なのかも知れないが、
つい、マテマテとなってしまう。