北西弘先生
20060409
西荒屋。
ひょっとしたら北西弘先生のお寺ではないだろうか?と
先週も同じ道を辿った時思っていた。
先週は雨。
今日はまあまあの晴れ。
本堂も開いている。
カメラで鐘撞堂や石像聖徳太子を写していると、
ひょこり先生が姿をお見せになった。
「あ…!、やっぱり先生のお寺だ!」
と大きな声で先生に呼びかけた。
朝の逆光と私の体型の変わりようで、
先生は怪訝〈けげん〉な表情を浮かべておられる。
「西山です」というとお気づきになられた。
「西山君?、西山君か…上がりなさいよ上がりなさいよ」と勧められ、
すごい書斎を見せていただいた。
私も結構本を持っているのだが、印象では5倍から10倍…、
それも専門書ばかり。圧倒された。
先生に『能登国三十三観音のたび』を献呈し、
代わりにと言ってはなんだが、
『吉崎御坊願慶寺文書』を頂いた。
能登国の6倍近くの値のする書籍である。
海老・鯛だ…。
花押の研究、縁起の研究の2冊分の原稿を書き終えられたそうで、
写真とは別の書斎で原稿を見せていただいた。
先生のお姿。普段でもビシッとされている。
ステテコでウロウロしているものには想像が出来ない。
書斎のきれいさ、原稿がビシッと積み上げられている様子などとも
通じていくのであろう…と、
感服し放っしの一時を過ごさせていただいた。
先生は元大谷大学学長であるが、
書物の発刊された昨年10月現在でも花園大学客員教授、石川県立歴史博物館審議委員会会長、石川県文化財保護審議会委員などを勤めておられる。
80歳。