森崎和江氏、青木新門氏、『半島 成り剰れるものの悲劇』
6月19日(日)の朝刊で森崎和江氏が15日に95歳でお亡くなりになったことを知った。氏には『能登早春紀行』などの著書があるので、その他の著書に何があるのかまとめようとしたその日の15時8分、震度6弱の地震に襲われた。
仕え棒をあてたり、だいたいの復活は済ませたのだが、ちゃんとした並び替えはまだだし、ブログに書くのは先のことだと思っていたのだが、今日の朝刊で、青木新門氏が昨日還帰なさったことを知った。
記録して記憶にとどめておこう
能登に触れた作品で、ユニークなものに、塚本邦雄氏の『半島 成り剰れるものの悲劇』がある。
この書物は、週刊ポストの「ポストブックレビュー」(1982・昭和57年3月26日号『ポスト・ブックレビューの時代 倉本四郎書評集下』ポスト・ブックレビューリストによる)で紹介され、それを機に買って読んだはずだが、義兄の倉本四郎が書く書評が秀逸で、半島能登の三部作まえにある、序章乃至は総括部にあたる「Peninsula」の切り込みがすごかった。
森崎氏の書は、編集者の所為だろう、目次の地名からして間違いが多く、そのことがかえって旅人の哀感となって記憶にとどまっていた。
からゆきさんで知られた著者だが、私には『能登早春紀行』が浮かんだ。
青木新門氏
北國新聞2022年8月7日㈰朝刊
氏のFB「念仏広場」では、7月10日が