1988年10月25日発行
企画・編集 加能民俗の会
発行者 橋本勝郎
製作 株式会社十月社
執筆「本文・註」「蓮如伝承と北陸の真宗民俗」「久乃木村豊四郎の巡拝」「蓮如の言葉と和歌」「加賀能登真宗寺院由緒」
加賀の一向一揆500年を記念して、会員に熱心な門徒達が多かった加能民俗の会が唯一企画編集した一書。
私の専門でもあったので、当時香林坊2-9-2中宮ビル2階(後、長町3-13-5)にあった十月社に度々出向いて、編集のお手伝いやらじゃまをした。
社長は故・中田徹氏、編集担当の中心が勝井隆則さんだった。
そこにいるだけで、それまで経験したことがなかった、知的生産・先端文化の雰囲気に包まれ、身にしみていくようだった。
たいころじい
「たいころじい 太鼓と人間の研究情報誌」第1巻
1988年7月15日発行。編集発行人・中田徹、編集スタッフ 勝井隆則・大場悦子・宮川加寿枝、エディトリアルデザイン 一二明子
執筆「天と地の太鼓」
「たいころじい 太鼓と人間の研究情報誌」第5巻
1991年9月17日発行。編集発行人・中田徹、編集スタッフ 釜井陽子・熊走佳代子・石田聡子・高橋由紀子、エディトリアルデザイン 一二明子、表紙イラストレーション 右澤康之
執筆「原初性と官能 太鼓起想学 雅楽・宮田まゆみ」
いしかわ人は 自然人
特集 土といきる 春季号 NO.19 1992年4月1日
制作 株式会社十月社
執筆「土とくらす あえのこと」
編集
特集 水のながれ 7月 夏季号 NO.20 1992年7月1日
制作 株式会社十月社
執筆「特別企画 能登の塩づくり」
特集 彩 いろどり 7月 春季号 NO.23 1993年4月1日
制作 株式会社十月社
執筆「輪島塗の技と彩り」
北陸 エリアガイドG/21
1992年7月発行 執筆・本文レイアウト・写真を十月社が担当している。
このガイド本の担当は石田さんで、「MIND TRIP」コーナーを書かないかと誘われ、
格好いいなあーと心の中で思っていたフリーライターに、ちょっと近づいた気持ちになったー、一度切りのできごとだった。
ー手元にある十月社本いろいろー
北陸この店あの味
1987年(昭和62年)2月28日 朝日新聞 富山支局・金沢支局・福井支局編
発行者 中田徹 発行所 出版編集工房十月社
大祭 大野日吉神社千二百五十年祭記念誌
昭和62年(1987)12月25日発行
企画/制作 出版編集工房十月社
監修 今村充夫 座談会司会 中田徹
今村さんか、中田さんのどちらかからいただいた。
幻想空間の東西 フランス文学をとおしてみた泉鏡花
1990年(平成2)1月8日発行
編者 金沢大学フランス文学会 代表 渡辺香根夫
発行者 中田徹 発行所 株式会社十月社
装丁 一二明子(アートプロジェクト)
1990年(平成2)7月5日発行
発行人 中田徹 発行 株式会社十月社
編集委員の1人に勝井隆則氏。
白山の四季 上馬泰生写真集
1990年10月23日発行
装丁・AD 一二明子とある。
西時国の白雉山岩倉寺ご住職の姓が一二三(ひふみ)さんなので、一二明子さんの姓はヒフさんだろうか?と思いつつはっきりしたほうがいいと調べたら、「いちに」さんだった。
NOTO 能登・人に知られぬ日本の辺境
明治22年5月8日にローエルによって撮影された。このような写真が32葉載る。
1991年10月7日発行
著者 パーシヴァル・ローエル
訳著者 宮崎政明 発行者 中田徹 発行所 株式会社十月社
装丁・本文デザイン/右澤康之+一二明子
参考までに。
荒山峠道(県道18号)は,現在トラック同士もすれ違える立派な二車線道路になっているが、かつては写真のようなローエル顕彰記念看板が建っていた。今はローエルが越えた道どころか、ローエルの名を知る人さえ少ないのだろう。
1988年(昭和63年)5月8日は、ローエルが荒山峠を越え穴水に向かった日から、100年目にあたる。撮影2005年(平成17年)4月27日。
現在の「荒山峠」碑はここよりかなり氷見側に建つ。
写真「あみの3ブログ」より
湖底の風景 能登・小屋ダムの自然 佐藤弘孝写真集
1993年(平成5年)4月20日発行
小屋(おや)ダムは鵜飼川上流、修験の山・宝立山麓に平成5年に完成した多目的ダムである。
ダム湖は宝水湖と名付けられた。
佐藤さんはダム建設の技術畑のトップとして赴任されていた方で、数回お会いしたことがある。
多目的ダム建設による自然破壊と自然を守ることを絶えず誠実に考えておられた。
一枚一枚の写真に、佐藤さんの葛藤と昇華が込められ調和しあっているように思える。
もう手に入らない写真集なので、いかに素敵な写真なのかを、湖底とは関係のない一枚で紹介する。
タイトル 鰐崎海岸 家路を急ぐ小舟(佐藤弘孝)
白山の四季Ⅲ 白山高山帯 上馬泰生写真集
1998年(平成10年)7月6日発行
十月社は2001年に幕をおろし、
一時代の文化(人)を育てた中田徹さんは、2018年(平成30)9月17日、66歳で息を引き取られた。改めて哀悼の意を表します。
十月社でのさまざまなノウハウや、出版にかけた情熱は
勝井隆則さんの「亀鳴屋」に引き継がれた。
それから20年後ーのこんにち、亀鳴屋本デザインは、石川デザイン賞を受賞するほどの高い評価を得ている。
北陸中日新聞 2022年2月23日(水)朝刊。写真の受賞者が勝井氏。
手元の「亀鳴屋」デザイン書物については、
改めて。