とりあえず終了ー23、とも同行の順拝・たび 「宗祖聖人御旧跡巡拝」㉔―豊四郎順拝119~124
2021年(令和3)2月18日に22、㉕を書いてから数回分を下書きに残し、別作業をしていた。主として『伝説とロマンの里―北能登の風土と文化―』に時間を取られていたのだが、この10月ーいろいろと取りこんでいたー豊四郎一族の人がふらりと訪ねてきておっしゃるには、
持主の方々が亡くなられ、いわば埋もれていた「宗祖聖人御旧跡巡拝」をおもてに出し、抜き刷り・写真などを持主に残した人物が住んでいるところを訪ねてみよう、とやってきたとのこと。
お茶をのみながら、巡拝帳について何かを知っておいでるようでもなく…
私のほうも、遠方に住んで居られるという方々に、資料を見せて頂くために、持主のお店の品を購入したという話をしても仕方がないので、そうですかという以上の話もないままの時を過ごしたのだった。
この資料に出会ったのは、昭和58・9年(1973・4)年の鹿島町史調査の時だから、もう、
50年近く前のことになる。
できれば、ちゃんとデーターを書き上げ、ほぼ200年前の豊四郎の旅をなぞることが出来ればよかったのだけど、聖人二十四輩の一ヶ寺も訪ねていない身としては、想像するだけで空しい。
おかしなもので、持主の方が、もう話も通じないほどのご高齢になっておいでるだろうと想像するだけでも、いつか続きを進めようと思っていたのに、お亡くなりになり関係者もどこか遠くにしかおいでない、ことを知ってまもなく、進めようと思う気持ちが萎えていった。それで、一応の区切りとするため、
下書きの24、114~121ヶ寺分をここに載せ、
全231ヶ寺を紹介を終えた後でやろうと思っていた作業-『真宗史料集成 第八巻 寺誌・遺跡』(編集・細川行信)所収の諸本との校合・比較ーがあったことをも記し、この作業を終えます。
119 花島村 阿弥陀如来
親鸞聖人御作
阿弥陀如来 一躰
下総国岡田郡花島村
八月十二日 渡邊太兵衛㊞
親鸞聖人御作
摂取阿弥陀如来
落合彦兵衛
121 報恩寺村 報恩寺 性信上人七十五歳木像
板東報恩寺掛所
廿四輩第一
開基性信上人七十五歳直作木像
并代々木像安置
下総国岡田郡報恩寺村
高龍山報恩寺
已ノ 八月五日 輪番所
120 下総国藤持邑 御坊 願牛寺
高祖聖人御建立三ヶ年御逗留鷹嶋
御遊覧之御旧跡ニ而一心御坊開基也
御坊 願牛寺
伝来證物略之 下総国岡田郡藏持邑
大高山役者
122 岡田郡新地邑 新堤山宗智院 弘徳寺
123 葛飾郡磯部 鷲高山順性院勝願寺
124 古河御坊