先端は能登町赤崎。半島の向こうは鹿泊、比那。比那には西行・松島の見仏上人と出会ったという仏穴(『撰集抄』)がある。
長浜八景(『能登名跡志』)では、吼木晩鐘、黒峰暮雪、飯田夕鐘、蛸島帰帆、雲津落雁と続く。
今日、宝立(ほうりゅう)公民館で講義
タイトルは「宝立の月」。
最初の話は「千代尼の俳句」だった。
午前中 吟行をした長浜俳句会のメンバーの方々も聴講なさった。
私は西谷啓治氏の「奥能登の風光」にある家持の「珠洲の海に朝開きして~長浜の浦に月照りにけり」から
見附島が藩政期の藩への書上げが、すべて見月島となっていることをお話し、
「宝立の月」を語ることにした。
西谷啓治氏は、唯一の子供の頃の思い出を書いた「奥能登の風光」の後半部に、後年、能登をたずねたときのバス越しに立山が見えた光景に
その山と海と空と、それら全体の風光は、やはり地上のものとは思えない神秘な美しさであった。
と書いておられる。氏が乗ったは松波から小木に向かうバスで、宝立は外れているので、レジメにはその部分を削除したのだが、
講義前に見附海岸に寄ったところ、立山が見えた。シャッターを切ってまもなく、雲が覆いぼや-となった。
下はレジメ。