時を超えて 表れた賀状

昨日、FBを通して出した賀状のコピーが送られてきた。

もらった方は保管してあるが、出したのは何を書いていたのか記憶にもない。

これを送ってきたのは、私が18歳の時家庭教師をした2人の中学3年生の1人から。

マサコとミエコだったので、当然ながら、私はマコとミコと呼んでいた。

彼女らからは、大学1年生と言えども「センセイ」である。

上は学生服、下は黒ではないズボンが学生の定番服で、その格好で自転車に乗って教えに通ったのだが、3つ違いの学生服は威厳がなさ過ぎたようで、スーツにしてと頼まれ、父のスーツを送ってもらってその姿で教えた。

その頃だと思うが、母の実家の祖父が亡くなり、授業が受けられなくなるので、ある講義の教授に欠席する旨を言いにいった(単位は出欠を重んじる風潮があった)。

その教授の着ている服と、私の服が全く一緒で、18のオレは50歳ぐらいの人が着る服を着て歩いているのだーと愕然とした、記憶がある。

 

この葉書は、家庭教師を終え2年後の葉書になる。

律儀だったのだなァとの思いに、凝った絵を描いていた自分がいたことに驚いた。

さらに絵世界の思い出につながる。

京都へ行って間もなく 金戒光明寺あたりを散策する事が多く、新たな自分に出会うため、広大な墓地で京都の夕景の町を見ながらスケッチをした。

そこへ数名の小学生がやってきて、僕の(僕になったりオレになったり私になったり、その時の気分で変化するーここではボク)絵をしばらくのぞき込んでいたが、そのうちの1人が、「ヘタヤナー!」と言い、まわりもうなずいて去っていった。

 元へ戻り、こんな賀状を書いていた事に驚き、連れ合いに、1968年の9の中に雪だるまを描いているなんて斬新だろう・・・と自慢した。

申年でサルじゃないの?68枚出した1枚目かと思った、とも言う。

口には出さなかったが、私も最初見た時、68枚の1と思ったのである。

 

添付してくれたマコは、今70歳。

 

電話での対話が弾んだ。

 

 

 

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42年前、二十歳の時の賀状

 

 あ!10年間違えている。52年前だ。