鵜祭と能登の海・風土

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鵜祭のスタート地・鹿渡島、一文を書いた「金春」


 

18日(月)四組合同坊守会研修(於能登教務所)を終え、今年の坊守会、門徒会、推進員、法話などを全て終えることが出来た。

昨日は、NHKの方々が話を聞きに来られた。90分能登の風土と海についてお話しした。

あとは、この30日(土)に、カルチャーセンター飛翔(中能登町能登部下)で「能登の宗教風土と謡曲「鵜祭」」と題して13時半から1時間お話しをする。

今、整理している真宗行事、文化論と鵜祭との間に隔たりがあって、かなり考えを切り換えなければならないと思っていたのだが、謡曲本を読み直してみると、舞台となる鹿渡島は竜宮・補陀落浄土に通じる地だし、「鵜」は猿鬼伝説の最後ーすがれ弥陀の本願!ーや釈尊前生譚の「月兎」、親鸞聖人や蓮如上人の大蛇済度説話とも通じる動物救済話の一つと捉えてよいことが見えてきた。

神は権現としても描かれており、隔たりどころかがっちり習合する。

となると、果たして1時間で話できるのかが問題になってくる。

なんとはなしに背景として考えていた能登の海と月、浄土、竜宮の世界を、NHKの方々にある程度語ったなかで、方向性が見えてきたような気がする。

鵜祭の鵜を、今までの研究者は全て供犠・生け贄として捉えているが、贄ととらえては読み間違える。

能生さらに諏訪へ、「鵜」は飛んでいくのである。

 

 

umiyamabusi.hatenadiary.com

 

近日中にレジメをお送りし、それが終われば、概論を立てながら「真宗文化論」を詰めることが出来そう。