真宗文化論―進捗状況―

 

ようやく、『蓮如上人と伝承』『蓮如真宗行事』と『妙好人千代尼』の間の20年間に書いた真宗関連の論文・エッセー、新聞記事など全てを取り込み、プリントアウトすることが出来た。

 昨年出版させていただいた『妙好人千代尼』は、父の死の年を迎える年になって区切りにするため、『蓮如真宗行事』以降書いたものをまとめるつもりだったのだが、身近な加賀の千代女が、妙好人千代尼といわれたり、信心深かった人だったと言われているにしては、どのあたりが妙好人なのかが明らかにされておらず、忸怩たる思いでいたのを、先ずそれをはっきりさせなければ、との思いが湧いてきて出させていただいた一冊である。

私なりの真宗入門をかねた、全文書きおろしの作である。

 

 何となく宿題のように残った、単行本の間に他で書いたものが、取り込んでみると、下の写真『蓮如真宗行事』から『妙好人千代尼』のあいだ分の量になっていた(A4判750枚、1500頁余)。

 そこには、書いたものを補完するはずの資料や、ほかの方が書かれた関連論文・報告書も何点か混じっている。

 何よりもこれはA4表だけプリントアウトしたものであるから裏も刷れば、半分の量になる。

 そこから分野ごとに代表的なものをピックアップしていけば、目標の500頁以内におさめられるだろう。

 とはいえ、ここにならべたものは、私にとってそれなりの大切な史・資料で、参考資料を本箱へ探しに行けばいいのだが、一冊にまとめて置けば使いやすい。それで、まず、数部分を分類・編集し、手作業で製本化しようと思っている。

 明日は久しぶりに一日自由なので、一気に作業を進めたい。

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左から

蓮如真宗行事』1990年・平成2年8月10日木耳社刊・オリエントブックス

 『蓮如上人と伝承』1998年・平成10年12月25日 真宗大谷派金沢別院刊。2刷後絶版

蓮如真宗行事―能登の宗教民俗』1998年・平成10年3月31日木耳社刊。『蓮如真宗行事』のほぼ再刊。

 

そしてその間のA5コピーが『真宗文化論』候補の執筆・参考分。

―今まで『真宗の習俗・民俗・文化』(仮題)など名で候補項目などをブログ上に書いて来たが、自分のデーター用でもあり、「俗」におさめてしまうには無理もあるので、あっさりと『真宗の文化論』で記していく。

 私が大谷で五来重先生に学び、佐々木孝正さんに親しくしてもらっていた時の所属が、「仏教文化」だった。―

仏教は広すぎるので、私の「真宗文化」論で進める。

 

 そして、昨年刊の『妙好人千代尼』2018年1月20日法藏館刊。2刷。

同書をアマゾンで見ると1~2ヶ月待ち状態。

蓮如真宗行事―能登の宗教民俗ー』も売っていない。