珠洲焼復興40周年・珠洲焼資料館開館30周年記念プロジェクト【索引】珠洲古陶、末法、無常講式、承元の法難、白骨の御文などは文末に。

 先の話だが、10月20日(日)、珠洲焼資料館で「珠洲古陶の中世―若山荘」と題してお話しする(予定)。

今年は、珠洲焼に関していくつかの節目の年で、秋に向けて記念事業がいくつか企画されている。

すでに、下のポスター出来上がっており、当寺掲示板にも貼って道行く人に見てもらっている(今は、24日の定例講座と教務所・夏の子どもの集いを掲示しているが、終わり次第、再掲示する)。

準備の一環として、お盆の帰省者たちに、新図書館にコーナーを設け珠洲焼関係の書籍および講義予定者の執筆本等を並べて見ていただくというか、秋に向けて盛り上げようという話がある。

これらの書籍は、図書館で集めたものの他に、今はどう言っているのか知らないが、私が館長をしていた頃、資料館にあった文化財課に届いていた発掘報告書などを調べあげないとどういうものがあるのか分からない。

準備にいそがしい舟見さんにその旨を申し上げていたら、両方(図書館、資料館書庫)で調べ上げた文献目録(計44冊)が届いた。

それを元に、書斎のあちこちを探して昨日追加分(14冊)を作成した。

もう少し、ちゃんとお手伝いしないといけないのだが・・・。

 

2019.9.18 -29 渋谷ヒカリエ[東京・渋谷]

2019.10.5-11.10  珠洲焼資料館ほか[石川・珠洲

 

 

カテゴリーに真宗・仏教を加えたのは、珠洲古窯が生産された若山庄時代の荘園領主は皇太后宮藤原聖子(皇嘉門院)で、実質管理者が異母弟・九条兼実、さらに慈円(慈鎮)も義弟である。

兼実・法名円照と法然上人、青蓮院での親鸞聖人のお髪剃り執行者であり「越天楽今様」『愚管抄』の慈円(慈鎮)和尚、承元の法難の当事者・後鳥羽上皇は後、承久の乱隠岐に配流されたあと、「白骨の御文(御文章・御勧章)」の元となる「無常講式」を著しておいでる。後鳥羽上皇の浄土信仰に「唯信鈔」の聖覚法印が関わっておいでることもあり、「講式」は覚如上人の「報恩講式」に通ずる。

珠洲古陶の中世―若山荘」は、仏教・真宗、像法から末法の浄土観・原風景にどこまでも迫りうる質を有しているのである。

【索引】珠洲古陶、珠洲焼文献、像法、末法後鳥羽上皇、無常講式、承元の法難、白骨の御文(御文章・御勧章)、九条兼実慈円(慈鎮)、聖覚法印、唯信鈔、愚管抄

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珠洲焼資料館、市民図書館 方向以外の珠洲焼関係書籍など