刈谷市金勝寺さんで、珠洲焼に会う

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刈谷市金勝寺さん座敷。珠洲焼・清水武徳氏作

6月5日(水)、刈谷金勝寺さん公開講座におじゃました。

刈谷と私の住むエリアとの関係を導入に使うため、次のメモ書きをしておいた。

文化人類学の元になる柳田国男氏の『海上の道』が
柳田国男 明治三一年夏学生 渥美半島伊良湖岬(いらごみさき)  一ヶ月椰子の実三回。伊勢・渥美・知多 常世の波 黒潮日本海流)」から始まった。そして「常滑」焼きの地である。

一方日本海側は、折口信夫の『古代研究』がタブ(万葉のツママ)との出会いによって始まっている。
折口信夫  昭和二年六月 三八才 気多でははが国を想う。昭和四年四二才『古代研究』漂着神を祀ったたぶの杜、岬のたぶ「磯の上の都万麻を見れば…」  対馬海流青潮リマン海流  」そして珠洲古陶である。

中世古陶の流通範囲から見れば太平洋側の列島東半分が「常滑」であり,日本海側の東半分を「珠洲」が占めた。

その意味からは日本二大古窯と言える。

東経上からは
東経一三七度 伊良湖 刈谷   佐味 向田 鹿波 名舟  。

一三七度一五分 赤羽根(渥美)  蒲郡 富山 飯田

となっている、昔日本列島ここが真ん中というラジオ番組があったが、そのラインなのだ。

その常滑の中心地のお寺に珠洲があるので驚いたのだが、作者の清水さんは刈谷の人だそうだ。

 

交流の極地のような作品に、おもいがけず出会わせていただいた。