2019年6月の法話・講義予定
6月の法話・講義予定(参加自由分)
◇5日(水)
☎0566-21-3857
◇9日(日)~11日(火)
深見・養福寺さん-祠堂経法話
☎0768-43-1125
◇20日(木)
高岡教区第3組第2小会『同朋のつどい』
会所:城端別院善徳寺さん本堂
午後2時~4時頃
◇27日(木)能登教区第十組同朋会推進員会定例講義
内容:正信偈・和讃
会所:飯田西勝寺
午後13時半~
あと定例の4組合同坊守会(17日・月,能登教務所),8組坊守会(24日・月)が予定されている。
20日は,講義後南砺市を中心とする石仏研究会、民俗、民藝、真宗史研究者の方々と交流会を持つ予定。
5日には1週間切ったので、懐かしい人々と連絡を取り、前日は岡崎、5日は清水に泊まることにした。
真宗民俗・習俗研究の先駆者
刈谷は知多、渥美に近い。
民俗学の方法論では、歩いていると語りかけてくる立場にたった帰納の柳田だが、内容では柳田は真宗民俗を避けた。
真宗を歩いたのは宮本常一、網野善彦に影響を与えた中沢厚、あるいは平山敏治郎、赤松啓介などだろう。
柳田、折口に学んだ五来重は、柳田国男を尊敬しつつも大谷大学で宗教民俗学を樹立した。その方法は修験者と共に行場にあったことで明らかだろう。
宮本、五来、網野は同系統であり、宮本の流れである常民研究所に行った宮田登、福田アジオにも同じ匂いを感じる。
少しでも真宗と民俗・習俗を考えるなら、いつまでも柳田を言っていてはいけないのだ。
刈谷は、その原点の一つとでもいうべき寺檀制を問う研修合宿(昭和57年)があった吉良にも近い。近世仏教研究者の合宿以前に、野口武徳や福田アジオらは社会・家族論の視点から寺檀制を問うており、合宿では野口、福田論文が基本レジメになっていた。
寺檀制確立によって近世家族が成立したことを問うていたのに、その二つの学問は交わることなく、それから37年。
家族は形を変え(=核家族)、さらに孤・独がエリアにあるだけの社会になろうとしている。人は集団動物である。家族を基盤として、講組織、五人組などさまざまな共同体が組織され、孤・独を生み出さないしくみと,法座という和かな空間が育てられていた歩みがあった。
そのようなことを思い出させ、考えさせてくれるであろう、岡崎の地へ、おかげさまで-数日したら向かう。
そして
・柳田国男(1875~1962)明治31年夏、大学生。渥美半島伊良岬に一ヶ月 椰子の実が流れ着いているに3度出会う。『海上の道』へ。
・折口信夫(1887~1953)昭和2年6月 38歳 気多でははが国を想う.昭和4年42歳『古代研究』漂着神を祀ったタブの杜。
「磯の上の都万麻を見れば・・・」