「和を以て貴しとなす」「和を以て貴しとなさし(令)む」

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左近の桜


仕事柄もあるが、憂さ晴らしでお酒の入った人の愚智をやわらかく包み込んでこられ、場を「和(やわらぎ)」のままになさってこられた方の法名に、「和」の一字を使わせていただいた。

「和」と言えば、憲法十七条の最初「一つに曰く、和かなるをもって貴しとし・・・」(真宗大谷派版『真宗聖典』)がまず浮かぶ。

このところは「令和」の和。太子の憲法万葉集より150年前の言葉だ。

和をもって~~と令(せし)む。と読める。

太子が弥陀の本願に促されて和=同朋を意識しておられたとするなら、

聖徳太子は、本願にうながされ)和を以てたっとしと令(せし)められる、と読めますね・・・

と昨晩お話しした。

 「一曰・以和為貴、無忤為宗」 (『日本思想体系2聖徳太子集』12P、訓点略)