白山・石動 同体・夫婦説

石動山秋のつどいの時、資料をいくつか見直していて、新たにきづいたことや、そうではないかと思うことがいくつかあった。
1、白山・石動、同体夫婦説
2、時忠子孫と石動山の関係
3、オトコハラエ(出成神事)と地蔵山修験
などで、
あとあの場では時間が無くて話すことができなかったことで、興味を持っているのは
4、珠洲焼、石塔。
5、鰯ヶ池(石清水)
の二つである。


今回は、夫婦・同体説を記す。

白山権現ト云ハイサナミ(伊弉冉)ノ尊也、大唐ニシテハ・・国ノ王タリ。
日本ニ移リ仏法守護ノタメ石動権現ト夫婦トシテ石動ヘウツリ給テ、後ニ白山ヘウツリ給時御手水ヲ乞給トキ、此劔(鶴来)村ノ上院ノ水ヲマイラシセニ、アツハレ清キサハカナト被仰シヨリ此所ヲ清沢ト云也ト云伝タル所也。(『拾塵記』実悟)

○越南地(大汝)伊弉諾尊、本地阿弥陀如来月天子、正法王如来
石動山垂迹金色太子。
弥陀如来と虚空蔵分身示現(「白山禅頂御本地垂迹之由来私伝」)

○この山は泰澄法師の開く所なり。
蓋(けだ)し白山霊神と同一体なり。(「石動山縁起・新縁起」)

『拾塵記』に載る清沢と同一エリアと見られる、白山古宮遺跡。
今年は加賀の一向一揆530年だが、
有名な
「百姓ノ持チタル国ノヤウニナリ行キ候コトニテ候」
は実悟の評である(「百姓の持ちたる国」と言い切ったわけではない)。

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