『妙好人 千代尼』紹介
コメリ書房(穴水町)真宗入門!、重宝な一冊
10日(土)能登島へ取材・調査に向かう途中にコメリ書房に寄った。
並べて下さっていた。
『大法輪』4月号
大法輪4月号「書物の輪蔵」p231
妙好人千代尼 西山郷史=著
江戸時代の加賀の俳人、千代女の作
品を鑑賞し、その背景を丁寧に解説。
「朝顔やつるべとられてもらい水」で
知られる千代女は子と夫に先立たれて
剃髪、真宗文化を生きる中で句を詠ん
だ。真宗大谷派僧侶の著者は親鸞の和
讃や蓮如の御文を紹介しつつ、宗教者
としての千代女を描き出す。とりわけ
六十歳で吉崎詣をする一節は胸に響
く。同じく子と死別した和泉式部との
つながりを考察し、千代女の影響を受
けた小林一茶をしばしば引き合いに出
す一方、伝説化した話は切り分ける配
慮も。巻末に百句以上の代表作を掲げ
る重宝な一冊。▼1296円・法藏館
重宝な一冊―言いえて妙。