供笥・須弥盛

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○供笥(くげ)ー小餅または菓子などの供物を盛った、仏前に供える器具。
笥(け)は物を入れる器の称。
万葉集』巻二、142に「家にあれば笥(け)にもる飯(いひ)を草枕 旅にしあれば椎(しひ)の葉に盛る…有馬皇子」がある。
通常、華束(けそく)とも称す。

○須弥山(しゅみせん)ー梵音スメール。
妙高山と訳す。
一世界の中央にあり、七山七海これを環り、水面よりの高さ800由旬で、日月はこの山を中心に廻るという。(以上『真宗辞典』、『万葉集』は挿入)
※由旬(ゆじゅん)=インドの里程単位。約20㌔、約26㌔の二説ある。

供笥に須弥山のような形状に小餅・蜜柑などを盛る盛り方を、須弥盛(しゅみもり)という。


やや古くなって、金一色だった華束(供笥)に、蓮の彩色画を入れてもらった。
見違えるようになった。


絵は山口雅枝画伯。
関東から来てもらい、描いていただいた。