とも同行の真宗文化

節分 平太郎の熊野参詣 2-1

獅子岩(熊野市井戸町)1993年(平成5年)6月13日、日本宗教民俗学会研修旅行の折撮影 私が報恩講の晩、御伝鈔を拝読したのは、中学2年の時がはじめてだったーと記憶している。 父は準備その他で忙しく、国文の大学生だった叔父・前田暁賢がつきっきりで読み…

加能作次郎の真宗へ

志賀町の作家 加能作次郎入試が「再発掘」共通テスト出題「知るlきっかけに」北陸中日新聞1月25日(月)朝刊 共通テスト 国語 第2問 次の文章は、加能作次郎〈かのうさくじろう〉「羽織と時計」(一九一八年発表)の一部である。… 作次郎なら本多さん 朝日…

冬晴れ 21日、22日-蓮如上人の里

今年、初めて、珠洲以外へ出かけた。 高尾城近くから 21日午後5時35分 同じく 午後6時。 この場所の背後に一向一揆の折、富樫政親が拠っていた高尾城跡がある。左手の山続きが四十万霊宝山、蓮如上人のご遺骨をお納めした虎石墓がある。 伝説では、越後へ向…

山田知子さんーご西帰

今日22日、山田知子さんのお身内から、「山田知子は昨年五月に亡くなりました」と記した、寒中見舞いをいただいた。 山田さんとは仲がよかった。25年前の1996年(平成8年)8月20日に東京書籍から『相撲の民俗史』(東書選書)をお出しになり、8月19日に「謹呈…

『蓮如上人と伝承』ー1995年1月17日 5時46分後ーの由緒地

『蓮如上人と伝承』おやまブックレット1(1998年12月25日刊)「三 最初の御文」本文末の挿入写真、P18。平成8年(1996)9月2~3日能登教区第10組住職研修旅行・引率の時の写真。右は故安宅山師。下の写真は別院・教務所からの強い要望があって載せた。20021…

清水脩 後半 清水脩氏と真宗の歌・交響曲「蓮如」。北川博夫氏、土岐善麿氏、歎異抄

ブログより 2017-01-24『真宗の音楽 はるかなる願いの讃歌』〈蓮如上人五百回御遠忌記念〉-交声曲『蓮如』と北川博夫氏平成11年10月16日・17日、当寺で「蓮如上人500回御遠忌法要」を厳修した。 その時のアトラクションに、北川博夫・辰彦氏、越中おわら道場…

清水脩ー前半 「山に祈る」(♪満天の星) 

「山に祈る」(清水脩作詩・作曲)、「月光とピエロ」(堀口大学作詩・清水脩作曲)ジャケット。1970(昭和45)年8月29日レコーディング、VICTOR STERO 2000円 ※スキャナーがA4までなので部分欠 同。裏面 11日のブログに 合唱組曲「山に祈る」…「山小屋の夜…

西谷啓治先生のふるさと

昨年、没後30年、生誕130年を迎えた西谷啓治先生(以下敬称略)について、ブログでは次のように触れてきた。 2010-02-15 能登・知人関係本など『宗教と非宗教の間』 『宗教と非宗教の間』岩波現代文庫 西谷啓治氏は隣の能登町宇出津出身。1度か2度講義を聞い…

西谷啓治(先生)の真宗

昨年12月2日堺市の戸次公正さんから『節談説教』23号をいただいた。 同氏の「「説教」と私の学びへの回想」に西谷啓治氏が取り上げられている。 西谷氏は私が4年間つとめた宇出津高校のある宇出津の出身で、汽車(気動車)で通った宇出津駅から宇出津高校へ…

数え日のころ

2020年12月25日 『とも同行の真宗文化』を送った友だち・知人の数人に、このような読み方をしてくれたかたがいるよー、と11月26日の富山新聞、12月10日の北國新聞などの記事を送った。 その返事。 太田さん(学生時代の姓で書く)は、小堀たちとひたすら書道…

2021(令和3)年元旦 光景

元旦 午前5時20分の様子。5時間前には左の鐘撞き堂で親子が,特に子供たちが 撞きに来た。それぞれの家族で間を取り、素手の人には、使い捨てのビニール手袋を渡してコロナ対策を取った。雪が降る中、手袋なしの子が多く、元気だなァーといたく感心した。ビ…

川岸不退師ご西帰

川岸不退師ご逝去 高座での布教ー川岸不退師(『蓮如さん今日を歩む 真宗王国と新宗教』平成8年12月20日、北國新聞社刊より。以下同じ) 小沢昭一氏。永六輔氏たちと勉強していて節談にとりつかれた、と語る28年前(平成8年) 祖父江省念、川岸不退、広陵兼…

「とも同行の真宗文化」発刊 2020年(令和2年)12月10日(木曜日)北國新聞ー23面文化ー

北國新聞12月10日(木)朝刊23面文化。『とも同行の真宗文化』発刊、珠洲・西勝寺住職 西山郷史さん 「土徳」を掘り下げる。奥能登の地から、地域の貴重な記録を出版文化の中に刻む試みでもある。 本文 6章構成。描かれたテーマは多岐に渡り、真宗文化に関心…

「とも同行の真宗文化」発刊 珠洲・西勝寺住職西山さん 「土徳」を掘り下げる 2020年(令和2年)11月26日(木曜日)富山新聞

『とも同行の真宗文化』を紹介いただいた。 「とも同行の真宗文化」発刊 珠洲・西勝寺住職西山さん 富山新聞「土徳」を掘り下げる 2020年(令和2年)11月26日(木曜日) 記者氏とのやりとり(FB部分) 西山から記者氏 11月29日新聞を贈って下さり有り難う…

満日中28日~お浚い・絵解き説教29日

旧富来中学校近くからの高爪。いつ通っても見えていたはずの山容が見えない。28日は時間に余裕があったので旧中近くをゆっくり通り、振り返るとー高爪が見えた。富来が待っているーそんな印象を抱いた。 28日当寺の聖人ご命日お勤め、その他を終え、再び富来…

鹿頭常徳寺さん報恩講・大逮夜・御伝鈔・改悔ー27日

大逮夜 五十六億七千万~次第六首、淘五ッ。マスク・フェイスガード、区切りごとの一斉喚空気入れ替え~本堂・廊下の区切りは無し、と徹底したコロナ対策の元、真宗最古の本堂形式を伝える本堂で伝統的な報恩講が営まれている。 大逮夜(写真) お説教 御伝…

書籍ー秋深まる

17日霜月半ば過ぎだというのにその日も暖かかった。 イチョウの実を集めに外へ出ようとするとこれからのカマキリがいた。 季節全体は秋が深まりつつあるのに、個々のいのちの季節忘れ どこへ向かえばいいのか分からない… イチョウ。17日。この連休に葉もほと…

金沢別院 大谷婦人会金沢支部・報恩講。別院シンボルのイチョウと谷内正遠氏。『無碍の一道』 

11月10日(火)。昨年続き、大谷婦人会金沢支部報恩講でお話しさせていただいた。部屋に何種類かのカレンダーを飾っており、その中でも目立つほのぼのカレンダーの今月の絵が金沢別院(版画・谷内正遠氏)の秋でもあり、いつも眺めてはその日のくるのを楽しみ…

報恩講前日

ポスター 今年は各町内の張り出しを取りやめ正面と国道沿い城山下にだけ用意した。 御門徒・孫門徒さんにはこのあたりの風習としてカンブクロ(紙袋)、はがきでの案内。 今年は「お斎」は無し。 じっくりと振り返り、歩む。 3日午前中。あと、4日からは仏旗も…

あらためて 虎石墓についてー 

28日報恩講にお参りし、祖父母・叔父のお墓に手を合わせてきた。照福寺住職家の「虎石墓」が、後背の山から本堂側に移転してあった。かつて、この墓について以下のように書いたことがある。 三 葬送 無墓石制 1 四門 虎石墓 無墓石の地 虎石墓と四門 泰澄ゆ…

28日親鸞聖人ご命日

来月28日は御正当。 一ヶ月前のこの日、各寺で報恩講満座のお参りが行われている。 当寺は来月4日~8日。 この日は、午前中輪島石休場の報恩講 午後門前吉浦の報恩講にお参りする尊い縁を得た。 かつて坊守会でお会いしていた懐かしい方々とも会うことが出…

購入諸本などー花かたみ、稟承餘艸、俳諧寺一茶…

改訂教信沙弥と往生人たちー渡辺貞麿・石橋義秀氏 一念多念文意・一念多念分別事 こころの相続 五木寛之 とも同行を育てる書籍 稟承余草 全 信後相續 歓喜嘆 全 相續心得 花かたみ 花かたみ 発行当時の丁子屋刊行仮名聖教・解説本 末法灯明記 一茶関係 あな…

蝦夷錦、東アジアの交流

蝦夷錦記事 今朝の北陸中日新聞。蝦夷錦の寄進札は3点ある。石川県歴史博物館戸澗・大井氏が調べていったのはブログの過去を見ると去年の12月。戸澗氏が退職なさっていることもあり、数年前の出来事だったくらいに思っていた。 umiyamabusi.hatenadiary.com …

寺域の木々

若山庄飯田城主の庵だった光福庵の流れを汲む飯田総道場西勝寺も寺域の周りが民家や駐車場になって時が流れた。 何度も巨木の枝を払ってきたが、木々はあっという間に成長し枝も張る。伐採して下さる名人たちもそろそろ高齢になり、いろんな点で限界に至った…

「野辺の送り」10月13日、朝刊記事

11日父の命日。同じ日故叔母のお寺で報恩講。 昨年は台風のさなか、お説教をさせていただいた。引上会地帯で多くの住職さん達の参りあわせがあるエリアなのだが、今年はコロナ騒ぎで参りあわせはなし。そのことや、 「野辺の送り」記事依頼を受け、澄んだ月…

あれ!今週も!-赤い秋

百日紅 鶏頭 27日同朋会推進員学習会で、お聞きにおいでた方々と花を眺めながら話した。これが鶏頭で、先の長いのは吾亦紅だとばかり思って話しかけたら、植えた坊守がそく、どちらも鶏頭だという。そもそも吾亦紅の季節ではないそうだ。赤い花か白い花あた…

ふじはし地蔵 七尾二十四地蔵第十一番(順路では第十七番)

元ふじはし地蔵 現在地 穴水町東中谷 七尾岩屋清水と接する地に能登教務所が建った。そこに「ふじはし地蔵」と呼ばれる地蔵さんがあり、粗末に出来ないからと法岡敬雄師(著書『よろこびに生きる』法藏館昭和57年刊がある)自坊近くにお移しなされた。ご住職…

木滑-仏御前 五逆(平家物語ー祇王・祇女)

仏御前伝承地 木滑神社。八幡、少彦名天神系の神社。白山縁日の18日が祭礼日だったようだ。 秋深し仏御前のお産石。お産石はすぐ右手のほこら内にある。戸が開いており赤飯が備えられていた。何度か寄っているが初めて見ることが出来た。 凜々しい獅子。仏御…

おっとこれは…『とも同行の真宗文化』

(株)きくざわ書店 北陸中日新聞朝刊 『とも同行の真宗文化』は『蓮如と真宗行事』以後の一応のまとめ・総括なので、来年からは賀状交換を辞めると言ってきた先輩その他、同たぐいの人に来年からだよね、としぶとく送った。 そろそろよしも含め、「さよなら…

満月物語―輪島ロータリ卓話ー9月15日(火)

嶽薬師 高洲山 高清寺 高清寺芭蕉句碑 名月や麓の霧や田のしめり どう猛な猿鬼を退治することが出来ないどころか犠牲が出て苦しみながらこの海岸を歩いていた副将神杉比咩に、波が退治する方法を歌となって教えた稲舟歌波の浜と歌波地蔵 白(八百)比丘尼像 …