2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

郷土図書の目録

「志雄の地名概説」を知らないか?とのコメントがあった。『長岡博夫文庫蔵書目録』1975年石川県立郷土資料館刊ここにはなし。長岡博夫は金沢民俗談話会から加能民俗を築き育てた研究者、眼科医。 『郷土の書物 石川県関係書籍解題』昭和39年北国書林刊ここ…

コメントー現時点での理解

このブログは3日分を載せるように設定してある。今日、文の乱れがないか見直していたら、25日の下の方[コメント]とある欄に書き込みがあるのに気づいた。この[コメント]欄とトラックバックの使い方が分からない。トラックバックは、どういう意味なのかも…

「フーッスティとつぶやいてみる春勧化」ーお座最終日

今年の1、2月は落ち着いていた。そこで、PCにTVを見ることが出来る機能がついていることを思い出した。それなら音楽の音もいいのではないか?小さなカセットデッキは持っている。ところが、CDを入れたり出したりしながら音楽を聴くのが面倒くさい。試しにPCに…

壊れたパソコン

ちよっと古い話になるが、去年の6月22日、三十三観音のたび、の下書きを送り、翌日、1日休み( この日、推進員養成講座の講師を引き受け )、24日から猛烈に門前町史の原稿を書き出した。その絶好調、原稿打ち込み期の7月2日の夕刻、パソコンの画面がチカチカ…

壊れたパソコンー輪島市・荒磯海岸

絵はがき用に別にしてあったため、唯一残った荒磯海岸探検行の写真(門前町)。下に荒磯遊歩道がついているが、右側・大沢側は通れない。ここから降りて左の三崎先端を回ると、まず船隠し。皆…消えた。

『日本民俗大辞典』執筆項目

覚え。平成8年に送った原稿の項目は「鵜祭り」「御講凪<おこうなぎ>」「御崇敬<ごそっきょう>」「お取り越し〈おとりこし〉」「コンゴウ参り」「とき(斎)」(おとき)「報恩講〈ほうおんこう〉」「蓮如忌〈れんにょき〉」である。

トキハジメー斎始め(ときはじめ)

在家(門徒さん宅)での最初のお参りー最初の月命日のお参りを「斎初め(ときはじめ)」という。昔は、お参りの後に一緒にお斎に着いたのだろう。当寺では、野々江地区で斎初めのお参りがあり、「春勧化(はるがんけ)」の在所お座は一軒一軒ではなく、地区…

『近世のアウトローと周縁社会』を通し、西海賢二氏の著書をたどる

一昨日、臨川書店から冊子小包が届いた。私にとっては臨川書店といえば、古書、そして、貴重資料集。数年前に『大乗院寺社雑事記』12巻と、『蔭凉軒日録』だったと思うが、画期的な普及版を出してくれた。これらは蓮如上人の「お文始め」(寛正2年:1461)や、…

「節談説教の風土」(『【大系】日本歴史と芸能』第5巻・平凡社)ー編集担当 内山直三氏

『大系音と映像と文字による日本歴史と芸能 第5巻 民衆宗教の展開 踊る人々』「節談説教の風土」(平凡社)を書いた時の編集担当が内山直三さんだった。あの年、1991年(平成3)の2月3日に内山さんから原稿依頼があった。それから10日後の13日に、父は、中学校…

「節談説教の風土」を書くに至った経緯

この本、すなわち「大系日本歴史と芸能」には、「音と映像と文字による」の副題が付いている。この副題に見られるように、ビデオと解説・論によってとらえた画期的な全集で、15年前なのに一冊12000円した本である。 「大系音と映像と文字による日本歴史と芸…

春勧化(はるがんけ)ー節談説教を育てた場ー

聖人一流の御勧化のおもむきは、信心をもって本とせられ候う。そのゆえは、もろもろの雑行をなげすてて、一心に弥陀に帰命すれば、不可思議の願力として、仏のかたより往生は治定せしめたもう。そのくらいを『一念発起入正定聚』とも釈し、その上の称名念仏…

『ウォーク万葉』後半ー木ノ浦・高屋、大伴家持伝承ー

15日に書きながら思い出した「ウォーク万葉」。検索したら、すぐに見つかった。→「万葉」関係1号から60号で完結。その本文編、全てをパソコン画面で読むことが出来る。実際、前回記した内容や生徒と共に写した調査地の写真などが、本より鮮明なくらいの画像…

聖徳太子講ー『書府太郎ー石川県大百科』の原稿

『書府太郎』上巻p763に次の記事を書いた。 太子講 たいしこう 職人集団の講。主として大工職人たちが聖徳太子を祀る。日本最初の本格的建築物である法隆寺や四天王寺は聖徳太子の発願によって建てられたことから、太子は建築の祖とされ、建築に携わる職人…

聖徳太子忌ー塩津・正永寺尊像、『太子信仰と北陸』ー

今日2月22日は聖徳太子の忌日、ゆかりの四天王寺、法隆寺などでは、盛大な行事が営まれている。中島町塩津正永寺( 真宗大谷派 )蔵二面二歳太子像。お顔の中にもう一つ童顔のある極めて珍しい尊像( 平成6年1月30日塩津太子講の折撮影 )。由来縁起は『中島町史…

『三崎の歴史』ー珠洲市

昭和63年(1988)、坂下喜久次さんが三崎町本小学校校長時代にまとめられたもの。

坂下喜久次氏著『七尾城と小丸山城ー能登の中世戦国史ー』

昨年の10月2日、坂下喜久次さん夫妻がヒョイと、まさにヒョイという感じでお越しになった。前日、飯田町で「おわら」の町流しがあり、そこに奥さんが参加されておられたようで、夜遅くなったので三味線を置いて行かれた。それを取りに来られたというのが、表…

中瀬精一著『百姓覚えた者はない』【知人】【能登町】

序文を書かせていただいた『百姓覚えた者はない』の書評は「アクタス」の9月号に載った。時の流れの早さを思う。この表紙の子供を背負った母親。ほぼ同じアングルの写真が表紙に用いられている本がある。 今村充夫著『加賀能登の年中行事』この2冊の表紙の流…

装幀ー西のぼる氏

アクタスの『能登国三十三観音のたび』紹介文には触れられてないのだが、装幀が「西のぼる」氏である。氏は、著名な挿絵画家であり、装幀でも定評がある人だ。週刊誌、新聞数紙の連載で多用な最中に、珠洲出身、中高校の同級生というだけで、無理をお願いし…

『能登国三十三観音のたび』の紹介ー「アクタス」

今日、毎月取っている「アクタス」(北國新聞社刊)という月刊誌が届いた。そこに本の紹介欄がある。右半分3冊が郷土関係、当然ながら新聞社発刊本の紹介。左ページには一般書が紹介されている。能登国三十三観音は12月10日発売となっているが、あちこちの本屋…

日本最古の年号が記されている輪島市日和山方角石

以下輪島日和山と方角石2005年4月5日撮影 「幸神」塞の神と見られている。となるとどことの境界か?『門前町史』民俗編に輪島の方角石が「日本最古とされる」と書いた。このことは「ものとの人間の文化史60」『日和山』140pに、昭和53年10月31日方角石が発見…

赤神日和山ー輪島市

赤神・右手日和山昨日、赤神の写真を載せ、日和山であることを書いた。撮影場所は「門前じんのび文化村」の西北東、車を二台ほどおけるスペースからしばらく歩き、突き当たった地からのアングルである。この地について『新修門前町史』民俗編p25に次のように…

知られざる景観 門前赤神の日和山、黒崎

門前赤神日和山( 日和山の具体的なすがたを確かめた人はいないようだ )門前富来境:黒崎からの泣き砂。この岬は関野鼻と泣き砂のほぼ中間点にあり今後の観光拠点としても重要な岬だ。黒崎の窓岩昨日の霞の中でのドライブで、今まで知らないままにいた、能登…

四柳嘉章氏著 ものと人間の文化史『漆Ⅰ』『漆Ⅱ』

新聞は、今日の北陸中日新聞朝刊今朝の新聞に、四柳嘉章氏が、「ものと人間の文化史」(法政大学出版局)シリーズの一つ、『漆?』『漆?』を出版なさったとの記事が載っていた。このシリーズは学問的に最高水準にあるもので、しかも総合的な力がないと書けない…

『ウォーク万葉』の記事(前半部)「出挙の旅に”珠洲”コースー鮑玉に寄せるー」

日本海に突き出た最大の半島・能登。その先端部に珠洲<すず>がある。 大伴家持珠洲を訪れたのは天平21年(749)のことであった(日置謙、門脇禎二説に拠る) 珠洲が含まれる能登国は、このころは越中国に併合されており、天平18年(746)に越中守として赴任してい…

インターネットに本文が載る本

『ウォーク万葉』の原稿には後日談がある。数年前のこと…。フキ畑でフキノトウがどの程度出ているか数えていたとき携帯が鳴った。クリエイト大阪社からで、この記事をインターネット上に載せたいので許可を得たいとのことだった。フキと万葉。このギャップの…

「ウォーク万葉」

「ウォーク万葉」という季刊誌がある(あった)。クリエイト大阪という会社が発行しており、「全国2700の万葉故地をもれなく地図化することを念願して発足し」、万葉関係者・サークルのネットワーク化もめざしていた。その24号には、珠洲を含む6ヵ所の記事、私…

万葉の旅

昨日、富山新聞の記者さんから電話取材があった。万葉の旅を連載しており、「珠洲の海に朝開きして…」について、郡衙<ぐんが>のあった場所や背景などの質問を色々…。 電話を切った後、この歌に関して「ウォーク万葉」24号(平成2年:1990、10月発行)に書いた…

不空羂索観音と千手観音の違いー七尾市

我が家へは、手紙が11時半頃に配達される。それを確かめて、昼食。時には、食事中、考えなくてはならないことがある。昨日は、そのような手紙が届いた。お書きになったのは、敬愛する地域研究者である。能登国三十三観音十一番札所高畠正霊寺本尊「(高畠正…

『ふるさと文学散歩』、『郷土資料総合目録』、『地酒天国いしかわ県』時代の執筆者たち

どういう人たちが関わっていたのか…? 1980年、昭和55年に刊行した石川県高等学校図書館『郷土資料総合目録』。執筆者は委員長・林忠重(桜丘)、委員(執筆者):安宅敏雄(市立工業)、穴田三次郎(松任)、大浦正弘(桜丘)、桑山周一(桜丘)、西田谷功(鶴来)、西山…

『地酒天国いしかわ県』とガイドブック『北陸』

『北陸』の時は、書かないかと言ってくれた編集者や高岡町にあった十月社の雰囲気をよく覚えているのに対し、『地酒』の時は、どうしてこの本に書くことになったのかさえ、ぼやーっと霞んでいる。その2冊の間には、相当時間差があったはずだ。 実際は、『地…